葛城ミサトの全セリフをシリーズごとに紹介!

ミサト

ミサトの全セリフをシリーズごとにまとめました。

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準主人公と言える存在感があります。

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気になるシリーズから、是非読みすすめてください。

このページの目次

新世紀エヴァンゲリオン(TVシリーズ)

第1話「使徒、襲来」

「よりによってこんな時に見失うだなんて、まいったわねぇ」

「ごめーん、お待たせ!」

「ちょっと、まさか、N2地雷を使うわけ!?」

「伏せて!」

「大丈夫だった?」

「そいつは結構。じゃ、いくわよ」

「せーのっ!」

「ふうっ、どうもありがとう。助かったわ」

「ミサト…でいいわよ。あらためて、よろしくね。碇シンジ君」

「ええ、心配ご無用。彼は最優先で保護してるわよ。だから、カートレインを用意しといて。直通のやつ。そう、迎えにいくのは私が言い出したことですもの。ちゃんと責任は持つわよ。じゃ」

「(しっかしもうサイテー。せっかくレストアしたばっかだったのに早くもベッコベコ。ローンが後33回プラス修理費かぁ。おまけに一張羅の服まで台無し~。せっかく気合入れてきたのに~。トホホ)」

「ん?なに?」

「ああ、いいのいいの。今は非常時だし、車動かなきゃしょうがないでしょ?それに私、こう見えても国際公務員だしね。万事オッケーよ」

「つまんないの。かわいい顔して意外と落ち着いてんのね」

「あれ?怒った?ごめんごめん、おっとこのこだもんねぇ」

「そう。国連直属の非公開組織」

「まっねー。お父さんの仕事、知ってる?」

「そうね。そうなるわね」

「あ、そうだ、お父さんからIDもらってない?」

「ありがと。じゃ、これ読んどいてね」

「そっか。苦手なのね、お父さんが。私と同じね」

「そう、これが私たちの秘密基地、ネルフ本部。世界再建の要、人類の砦となる所よ」

「おっかしいわねー、確かこの道のはずよねぇ」

「これだからスカート、はきづらいのよね、ここ」

「しっかし、リツコはどこいっちゃったのかしら」

「ごめんね、まだ慣れてなくて」

「でも大丈夫、システムは利用するためにあるものね」

「あ、あら、リツコ」

「ごめん!」

「そう、マルドゥックの報告書による、サードチルドレン」

「これまた父親そっくりなのよ、かわいげのないところとかね」

「ですって」

「で、初号機はどうなの?」

「それほんとに動くの?まだ一度も動いたことないんでしょう?」

「それって、動かない、ってこと?」

「数字の上ではね。ま、どの道動きませんでした、ではもう済まされないわ」

「出撃?零号機は凍結中でしょ?まさか、初号機を使うつもりなの!?」

「ちょっと、レイはまだ動かせないでしょう?パイロットがいないわよ」

「マジなの?」

「でも、綾波レイでさえ、エヴァとシンクロするのに七ヶ月もかかったんでしょ!?今来たばかりのこの子にはとても無理よ」

「しかし」

「そうね」

「乗りなさい」

「シンジ君、何のためにここに来たの?だめよ、逃げちゃ。お父さんから、何よりも自分から!」

「危ない!」

「インターフェースも無しに反応している…というより守ったの?彼を」

「行ける!」

「我慢なさい、男の子でしょう」

「発進準備!」

「了解」

「構いませんね?」

「発進!」

「(シンジ君死なないでよ)」

第2話「見知らぬ、天井」

「いいわね、シンジ君」

「最終安全装置、解除!」

「エヴァンゲリオン初号機、リフトオフ!」

「シンジ君、しっかりして!早く、早く起き上がるのよ!」

「シンジ君、落ち着いて!あなたの腕じゃないのよ!」

「シンジ君、避けて!」

「シンジ君!」

「発表はシナリオB22か」

「またも事実は闇の中ね」

「うちもお気楽なもんねぇ」

「あったりまえでしょ」

「やっぱクーラーは人類の至宝、まさに科学の勝利ね」

「で、容体はどうなの?」

「まさか、精神汚染じゃ!」

「そう…そうよねぇ。いっきなりあれだったもんね」

「心…の間違いじゃないの?」

「エヴァとこの町が完全に稼動すれば、いけるかもしれない」

「あら、希望的観測は、人が生きていくための必需品よ」

「じゃ」

「一人でですか?」

「それでいいの?シンジ君」

「だから、シンジ君は私んとこで引き取ることにしたから。上の許可も取ったし。心配しなくても子供に手ぇ出したりしないわよ」

「相変わらずジョークの通じない奴」

「さぁーて、今夜はパーっとやらなきゃね」

「もちろん、新たなる同居人の歓迎会よ」

「すまないけど、ちょーっち寄り道するわよ」

「うふ。い・い・と・こ・ろ!」

「時間だわ」

「これが使徒迎撃専用要塞都市第3新東京市。私たちの街よ」

「そして、あなたが守った街」

「シンジ君の荷物はもう届いてると思うわ。実は私も先日この町に引っ越してきたばっかりでね。さ、入って」

「シンジ君、ここはあなたの家なのよ」

「おかえりなさい」

「まあ、ちょーっち、散らかってるけど、気にしないでね」

「あ、ごめん、食べ物を冷蔵庫に入れといて」

「ああ、そっちはいいの。まだ寝てると思うから」

「いっただきまーす!」

「んぐ、んぐ、んぐ、んぐ、んぐ、んぐ…ぷはぁぁぁーーーっっ!かぁぁぁーっ!やっぱ人生この時のために生きてるようなもんよねぇ!」

「食べないの?結構旨いわよ、インスタントだけど」

「だめよ!好き嫌いしちゃあ!」

「楽しいでしょ?こうして他の人と食事すんの」

「じゃあ、次いくわよぉ。ジャンケンポン!ポン!ポン!ポン!ポン!ポン!あぁ悪いわねぇシンジ君。よし、これで公平に決めた生活当番もオール・オッケーね!」

「さて、今日からここはあなたの家なんだから。何にも遠慮なんて要らないわよ」

「もぉぉぉ、はいはいはいはいって、辛気臭いわねえ。おっとこのこでしょう!しゃきっとしなさい、しゃきっと!」

「まあいいわ、嫌なことはお風呂に入って、パァっと洗い流しちゃいなさい!風呂は命の洗濯よ」

「なに?」

「ああ、彼?新種の温泉ペンギンよ」

「名前はペンペン。もう一人の同居人。それより、前、隠したら?」

「チトわざとらしくはしゃぎすぎたかしら。見透かされているのはこっちかもね」

「(風呂は命の洗濯よ)」

「そう、あんな目に遭ってるのよ。また乗ってくれるかどうか」

「恐いのよ。どう触れたらいいか分からなくて」

「うっさい!」

「(あの時、私はシンジ君を自分の道具として見ていた…リツコと同じか)」

「(あの使徒を倒したというのに…)嬉しくないのね」

「(ここは、あなたの家なのよ)」

「状況は!?」

「シンジ君は?」

「ここまでね…作戦中止。パイロット保護を最優先。プラグを強制射出して!」

「なんですって?」

「まさか」

「だめだわ、ATフィールドがある限り」

「凄い」

「あのATフィールドをいとも簡単に」

「自爆する気!?」

「エヴァは?」

「本当の姿」

「パイロット保護を最優先に!」

「シンジ君…開けるわよ」

「一つ言い忘れてたけど、あなたは人にほめられる立派なことをしたのよ。胸を張っていいわ」

「おやすみ、シンジ君」

「がんばってね」

第3話「鳴らない、電話」

「ん~さっきまで当直だったの…今日は夕方までに出頭すればいいの…だから、寝かせてぇ~」

「今日、木曜日だっけ?燃えるゴミ、お願いね~」

「学校の方は、もう慣れた?」

「そう、行ってらっしゃい」

「うん、うーん…はい、もしもし…なんだ、リツコか」

「彼?ああ、シンジ君ね…転校して二週間、相変わらずよ。いまだに誰からも電話かかってこないのよね」

「必須アイテムだから、ずいぶん前に携帯渡したんだけどね、自分で使ったり、誰からもかかってきた様子、ないのよ。あいつ、ひょっとして友達いないんじゃないかしら」

「ヤマアラシ?あのトゲトゲの?」

「ま、そのうち気付くわよ。大人になるってのは近づいたり離れたりを繰り返して、お互いがあんまり傷つかずに済む距離を、見つけ出すってことに」

「非戦闘員、および民間人は?」

「碇司令の居ぬ間に第4の使徒襲来…意外と早かったわね」

「こっちの都合はお構い無しか。女性に嫌われるタイプね」

「うるさい奴等ね。いわれなくても出撃させるのに」

「シンジ君、出撃、いいわね?」

「発進!」

「作戦通り、いいわね?」

「バカ!爆煙で敵が見えない!」

「予備のライフルを出すわ」

「受けとって!」

「シンジ君?シンジ君!?」

「シンジ君、大丈夫?シンジ君!?ダメージは?」

「シンジ君のクラスメイト?」

「シンジ君、そこの二人を操縦席へ!」

「二人を回収したのち一時退却、出直すわよ!」

「私が許可します」

「エヴァは現行命令でホールド、その間にエントリープラグ排出、急いで!」

「そこの二人、乗って!早く!」

「今よ!後退して!」

「回収ルートは34番、山の東側へ後退して!」

「シンジ君、命令を聞きなさい!退却よ!シンジ君!」

「あの、バカ!」

第4話「雨、逃げ出した後」

「あいつ、今日もずる休みするつもりかしら」

「シンジ君、起きなさい。いつまで学校を休む気?もう五日目よ。初号機は完全に直っているのよ。パイロットのあなたがそんなことでどうするの?シンジ君?」

「はっ」

「家出か…無理もないわね」

「シンジ君!?」

「相田君と鈴原君」

「あ、もしかして、初号機のエントリープラグに入った!?」

「シンジ君はね、今、ネルフの訓練施設にいるの」

「わざわざ悪いわね。ありがと」

「ええ、伝えるわ。じゃ」

「シンジのバカ!」

「バカ」

「バカ」

「14歳だもんね…人類の存亡を背負わせるのは、やっぱ酷よね」

「分かってる」

「無いわ。彼、もう戻らないかもしれない」

「別に…戻らないなら、その方がいいかも」

「この間の戦闘の後でさ」

「どうして私の命令を無視したの?」

「あなたの作戦責任者は私でしょ」

「あなたには私の命令に従う義務があるの。分かるわね」

「今後、こういうことの無いように」

「あんたほんとに分かってんでしょうね?」

「あんたねぇ、なんでも適当に、はいはい言ってりゃいいってもんじゃないわよ!」

「そうやって表面だけ人に合わせていれば楽でしょうけどね、そんな気持ちでエヴァに乗ってたら、死ぬわよ!」

「いい覚悟だわ、と言いたいとこだけど、誉められると思ったら大間違いよ、碇シンジ君」

「あの子にとってエヴァに乗ることが苦痛でしかないのなら、もう乗らないほうがいいわ。絶対死ぬもの」

「しばらくね」

「この二日間ほっつき歩いて、気が晴れたかしら?」

「エヴァのスタンバイできてるわ。乗る?乗らないの?」

「レイ、が乗るでしょうね。乗らないの?」

「乗りたく無いの?」

「いい加減にしなさいよ!人のことなんか関係ないでしょう!嫌ならこっから出て行きなさい!エヴァや私たちのことは全部忘れて、元の生活に戻りなさい!」

「あんたみたいな気持ちで乗られるのは、迷惑よ!」

「ヤマアラシのジレンマか。身を寄せるほど相手を傷付ける、こういうことか…あの子、ああいう言い方でしか自分の気持ちを伝えられないんだわ」

「(頑張ってね)」

「おかえりなさい」

第5話「レイ、心のむこうに」

「で、先の実験の事故原因はどうだったの?」

「精神的に不安定?あのレイが?」

「何があったの?」

「何か、心当たりがあるの?」

「で、何か分かったわけ?」

「何これ?」

「つまり、わけ分かんない、ってこと?」

「で、動力源はあったんでしょ?」

「まだまだ未知の世界が広がってるわけね」

「どれどれ?」

「これって」

「99.89パーセントって」

「どしたの?」

「あのねえ、そういう顔して別に、っていわれてもね、気にかけてください、心配してください、って言われてるようなもんなんですけどね」

「火傷?」

「火傷って…知ってる?」

「カレーよ」

「お呼ばれされといて、文句を言わない」

「あはっ、私はねぇ…へっへぇ、ジャーン!ここに入れちゃって!どっぶゎ~っと!」

「やーねぇ、いけるのよぉ」

「最初っからカレー味のカップ麺じゃね、この味は出ないのよ~」

「いっただきまーす!」

「スープとお湯を、少な目にしておくのが、コツよぉ」

「分かる~?」

「そ~よ~、リツコ~。人間の環境適応能力を侮ってはいけないわ~」

「大体引っ越すったって…あら、シンちゃん…も一本お願い!」

「手続き面倒よ。シンジ君、本チャンのセキュリティーカード、貰ったばっかりだもの」

「どーしちゃったのぉ?レイの写真をじぃっと見ちゃったりしてぇ」

「ひょっとして、シンちゃん」

「まったまた、テレちゃったりしてさ。レイの家に行くオフィシャルな口実ができて、チャンスじゃない!」

「ウフフフフ、すーぐむきになって、からかい甲斐のある奴ぅ」

「がぁ!」

「発進!」

「なんですって!?」

「だめ!避けて!」

「シンジ君!」

第6話「決戦、第3新東京市」

「なんですって!?」

「だめ!避けて!」

「戻して!早く!」

「シンジ君は?」

「ケイジへ行くわ。後よろしく!」

「いいから、ハッチを開けて!早く!」

「シンジ君…!」

「次!」

「なるほどね」

「ATフィールドはどう?」

「攻守ともにほぼパーペキ。まさに空中要塞ね。で、問題のシールドは?」

「しゃらくさい!で、到達予想時刻は?」

「(あと十時間足らずか…)」

「で、こちらの初号機の状況は?」

「了解。零号機は?」

「まだ無理か」

「初号機専属パイロットの容体は?」

「状況は芳しくないわね」

「その前に、ちょっち、やってみたいことがあるの」

「そうです。目標のATフィールドを中和せず、高エネルギー収束帯による一点突破しか方法はありません」

「スーパーコンピューターMAGIによる回答は、賛成2、条件付き賛成が1でした」

「最も高い数値です」

「はい」

「無茶とはまた失礼ね。残り9時間以内で実現可能、おまけにもっとも確実なものよ」

「決まってるでしょ、借りるのよ」

「そ。戦自研のプロトタイプ」

「以上の理由により、この自走陽電子砲は、本日15時より、特務機関ネルフが徴発いたします」

「可能な限り、原形をとどめて返却するよう、努めますので。では、ご協力、感謝いたします」

「いーわよ、レイ!持ってってー!精密機械だから、そーっとねー!」

「決まってるじゃない、日本中よ」

「エネルギーシステムの見通しは?」

「ポジトロンライフルはどう?」

「防御手段は?」

「結構。狙撃地点は?」

「ふぅん、確かにいけるわね」

「狙撃地点は二子山山頂。作戦開始時刻は明朝0時、以後、本作戦を〝ヤシマ作戦〟と呼称します!」

「(後は、パイロットの問題ね…)」

「そう。では作戦は予定どおりに」

「二子山決戦、急いで!」

「本作戦における、各担当を伝達します」

「シンジ君」

「初号機で砲手を担当」

「レイは零号機で防御を担当して」

「時間よ。二人とも着替えて」

「シンジ君、日本中のエネルギー、あなたに預けるわ」

「頑張ってね!」

「第一次、接続開始!」

「第二次、接続!」

「最終安全装置、解除!」

「発射!」

「ミスった!」

「敵シールド、ジオフロントへ侵入!」

「第二射、急いで!」

「まずい!」

「シンジ君!」

「まだなの!?」

「いよっしゃあ!」

第7話「人の造りしもの」

「ふぁぁぁ~あ。おはよ」

「んぐ、んぐ、んぐ、んぐ、んぐ、んぐ…ぷはぁぁぁーーーっっ!くぅぅぅ〜〜〜っっっ!朝一番は、やっぱこれよね~!」

「日本人はね、昔から朝はご飯と味噌汁、そしてお酒、って相場が決まってんのよ」

「な、何よ」

「悪かったわねぇ。がさつで」

「うっさいわねぇ~」

「当たり前でしょ。進路相談なんだから」

「いいのいいの、これも仕事だからね」

「は~い、あらぁ~、わざわざありがとぉ~。え?少し待っててね」

「はいはい」

「行ってらっしゃい」

「皮肉、か…まぁ、くだけて表情が増えてきたのは、いい傾向かな」

「今家を出たわ。後のガードはよろしく」

「ほーんと、お金に関してはセコい所ねー。人類の命運をかけてるんでしょ?ここ」

「予算ね。じゃあ司令はまた会議なの?」

「分かったわ」

「おはよう」

「仕事で、旧東京まで行ってくるわ。多分、帰りは遅いから、何かデバって。じゃ」

「ここがかつて花の都、と呼ばれていた大都会とはね」

「何もこんな所でやらなくってもいいのに。で、その計画、戦自は絡んでるの?」

「道理で好きにやってるわけね」

「よしなさいよ、大人げない」

「くっ、この、くそ!ったく!あの俗物どもが!どーせウチの利権にあぶれた連中の、腹いせでしょ!腹立つわねー!」

「でもなんであいつらがATフィールドまで知ってるのよ」

「諜報部は何やってるのかしら」

「へぇー、ちゃんと歩いてる。自慢するだけのことは、あるようね」

「ごほっ、ごほっ、ごほっ、ごほっ、作った人に似て、礼儀知らずなロボットね」

「だけど今、現に炉心融解の危機が迫っているのよ」

「自動停止の確率は?」

「奇跡を待つより、捨て身の努力よ!停止手段を教えなさい!」

「いいえ、まだ全てを白紙に戻す、最後の手段が残っているはずよ。そのパスワードを教えなさい」

「だったら命令を貰いなさい!」

「今すぐ!」

「たらい回しか」

「そんな、間に合わないわ!爆発してからじゃ、何もかも遅いのよ!」

「時間が無いわ。これより先は、私の独断で行動します。悪しからず」

「あ、日向君?」

「厚木にナシつけといたから、シンジ君と初号機をF装備でこっちによこして。そ。緊急事態」

「人間の手で、直接」

「ええ」

「上手く行けば、みんな助かります」

「ありがとう」

「目標はJA。5分以内に炉心融解の危険があります。ですから、目標をこれ以上人口密集地に近づけるわけにはいきません」

「日向君」

「エヴァを切り離した後は速やかに離脱、安全高度まで上昇して」

「シンジ君」

「目標と並走し、私を背後部に取り付けて。以後は可能な限り目標の移動を塞き止めてね」

「そうよ」

「無茶は承知よ。ほかにベターな方法が無いの」

「大丈夫、エヴァなら万が一の直撃にも耐えられるわ」

「ま、やれることやっとかないとね、後味悪いでしょ?」

「さ、行くわよ」

「ドッキングアウト!」

「後4分も無いわ、このまま乗り付けて!」

「構わないわ!やって!」

「きゃあぁぁぁっ!」

「凄い熱、こりゃまずいわね」

「ここね」

「エラー?何よこれ」

「間違いない、プログラムが変えてあるんだわ」

「こうなったら、イチかバチかね」

「ぐぅぅぅっ!」

「動けーっ!このぉーっ!」

「えぇ、もうサイテーだけどね」

「ええ」

「(奇跡は用意されていたのよ、誰かにね)」

「あぁぁぁ、おはよぉ~」

「んぐ、んぐ、んぐ、んぐ、んぐ、んぐ…ぷはぁぁぁーーーっっ!くぅぅぅ〜〜〜っっっ!」

「さて、次は朝シャン、朝シャン。ブラとパンツはどこかいな~」

「いってらっさい~」

第8話「アスカ、来日」

「毎日同じ山の中じゃ息苦しいと思ってね。たまの日曜だから、デートに誘ったんじゃないのよ」

「豪華なお船で太平洋をクルージングよ」

「よくこんな老朽艦が浮いていられるものねぇ」

「まあねー。あなたも、背、伸びたんじゃない?」

「紹介するわ。エヴァンゲリオン弐号機専属パイロット、セカンドチルドレン、惣流・アスカ・ラングレーよ」

「違うわ。この子よ」

「ご理解いただけて幸いですわ。艦長」

「このたびはエヴァ弐号機の輸送援助、ありがとうございます」

「こちらが非常用電源ソケットの仕様書です」

「万一の事態に対する備え、と理解していただけますか」

「エヴァの重要度を考えると、足りないくらいですが」

「では、この書類にサインを」

「では、いつ引き渡しを?」

「分かりました。ただし、有事の際は、我々ネルフの指揮権が最優先であることを、お忘れなく」

「では、これにて失礼します。新横須賀までの輸送よろしく」

「なんであんたがここにいるのよぉ!」

「迂闊だったわ~。十分考えられる事態だったのに」

「ちょっと!触らないでよ!」

「それがあなたに関係あるわけ?」

「なっ、なっ、なっ、何言ってるのよ!」

「冗談…悪夢よ、これは」

「プライドの高い人なのよ。皮肉の一つも言いたくなるんでしょう?」

「昔からなのよ、あのぶゎーか!」

「ちわー、ネルフですが。見えない敵の情報と、的確な対処はいかがっすかぁ?」

「これは私見ですが、どう見ても使徒の攻撃ですねぇ」

「無駄なことを」

「しかし、なぜ使徒がここに…まさか、弐号機?」

「変ね…まるで何かを探しているみたい」

「ナイス、アスカ!」

「構わないわアスカ、発進して!」

「何言ってんのよ、こんな時に!段取りなんて関係ないでしょ!」

「えっ!?」

「シンジ君も乗ってるのね!」

「試せる…か?」

「アスカ、出して!」

「分かったわ!」

「使徒を倒すには、近接戦闘がベストです」

「アスカ、よく止めたわ!」

「アスカ!B型装備じゃ水中戦闘は無理よ!」

「ケーブルの長さは?」

「何とかなります」

「ケーブルがなくなるわ!衝撃に備えて!」

「加ぁ持ぃ~!」

「釣り!?…そう、釣りだわ!」

「アスカ!聞こえる?」

「絶対に離さないでね!」

「艦長」

「ご協力をお願いします」

「そうです。アンビリカルケーブルの軸線上に無人の戦艦二隻を自沈させ、罠を張ります」

「その間に、エヴァ弐号機が目標の口を開口、そこへ全艦突入し、艦首主砲塔の直接砲撃の後、更に自爆、目標を撃破します」

「無茶かもしれませんが、無理ではないと思います」

「心配ありません。あの二人でしたら」

「二人とも、作戦内容、いいわね!」

「頼むわ!」

「了解、ケーブル、リバース!」

「使徒の口は?」

「間に合わないわ!早く!」

「撃てぇーぃ!」

「水中戦闘を考慮すべきだったわー」

「いいじゃない。貴重なデータも取れたんだし」

「んー?」

「たった7秒間じゃ、火事場のバカ力でしょ」

「先にトンズラ!もう本部に着いてるわよ!あのバァーカ!」

第9話「瞬間、心、重ねて」

「むぅぅぅ!」

「こいつのバカは相変わらずなのよ!」

「あんた弐号機の引き渡し済んだんなら、さっさと帰りなさいよ!」

「誰があんたなんかと!」

「敵襲!?」

「先の戦闘によって第3新東京市の迎撃システムは、大きなダメージを受け、現在までの復旧率は26パーセント。実戦における稼働率はゼロといっていいわ」

「したがって今回は、上陸直前の目標を水際で一気に叩く!」

「初号機ならびに弐号機は、交互に目標に対し波状攻撃、近接戦闘で行くわよ」

「私たちに選ぶ余裕なんてないのよ、生き残るための手段をね」

「攻撃開始!」

「ぬぁんてインチキ!」

「ふぅ」

「読まなくても分かってるわよ、喧嘩をするならここでやれ、って言うんでしょう?」

「いわれなくったって、使徒が片付けばここでやるわよ」

「使徒は必ず私が倒すわ」

「碇司令が留守だったのは不幸中の幸いだったけどさ」

「で、私の首がつながるアイディア、持ってきてくれたんでしょ?」

「さっすが赤木リツコ博士、持つべきものは心優しき旧友ねぇ」

「加持の?」

「日本人の心情は察しと思いやりだからよ」

「お帰りなさぁい。さっそくうまくやってるじゃない」

「今度の作戦準備」

「第7使徒の弱点は一つ!」

「分離中のコアに対する二点同時の荷重攻撃、これしかないわ」

「つまり、エヴァ二体のタイミングを完璧に合わせた攻撃よ」

「そのためには二人の協調、完璧なユニゾンが必要なの」

「そ・こ・で、あなたたちにこれから一緒に暮らしてもらうわ」

「使徒は現在自己修復中。第2波は6日後、時間がないの」

「そこで、無茶を可能にする方法」

「二人の完璧なユニゾンをマスターするため、この曲に合わせた攻撃パターンを覚え込むのよ」

「6日以内に、1秒でも早く!」

「あら、いらっしゃい」

「それが見ての通りなのよ」

「じゃ、やめとく?」

「レイ」

「やってみて」

「これは作戦変更して、レイと組んだほうがいいかもね」

「やっだ、見てる!」

「誰って」

「もう、加持君とは何でもないんだから、こういうのやめてくれる?」

「あ、ありがとう」

「う、うーん、ちょっち…ね」

「うっ…いろいろ」

「ぶっ!変な事言わないでよ!誰が、あんな奴と!」

「はぁ…いくら若気の至りとはいえ、あんなのと付き合っていたなんて、我が人生最大の汚点だわ」

「あんたねぇ~!」

「むぅぅぅ」

「変わってないわ。ちっとも。大人になってない」

「さぁ~て、仕事仕事!明日は決戦だもんねぇ~!」

「来たわね。今度は抜かりないわよ」

「音楽スタートと同時に、ATフィールドを展開。後は作戦通りに。二人とも、いいわね?」

「外電源、パージ」

「発進!」

「あっちゃぁ~」

第10話「マグマダイバー」

「そ」

「戦闘待機だもの」

「今言ったわ」

「作戦担当の私が決めたの」

「気持ちは分かるけど、こればっかりは仕方ないわ。あなたたちが修学旅行に行っている間に、使徒の攻撃があるかもしれないでしょ?」

「それができればやってるわよ。ま、二人ともこれをいい機会だと思わなきゃ。クラスのみんなが修学旅行に行っている間、少しは勉強ができるでしょ?」

「私が知らないとでも思ってるの?」

「見せなきゃばれないと思ったら、大間違いよ。あなたたちが学校のテストで何点取ったかなんて情報くらい、筒抜けなんだから」

「郷に行っては郷に従え。日本の学校にも慣れてちょうだい」

「こんなご時世だからこそ、遊べるときに遊びたいのよ、あの子達」

「いえ、あと五百、お願いします」

「壊れたらうちで弁償します。あと二百」

「解析開始」

「解析は?」

「間違いない、使徒だわ」

「これより当研究所は完全閉鎖、ネルフの管轄下となります。一切の入室を禁じた上、過去6時間以内の事象は、全て部外秘とします」

「碇司令宛に〝A-17〟を要請して!大至急!」

「分かっているわ。さっさと守秘回線に切り替えて!」

「両機はその場にて待機、レーザーの打ち込みとクレーンの準備、急いで」

「あのバカは来ないわよ、仕事無いもの」

「了解。アスカ、準備はどう?」

「発進!」

「アスカ、何か見える?」

「再計算、急いで。作戦続行。再度沈降、よろしく」

「目標とまだ接触していないわ。続けて」

「近くにいい温泉があるわ。終わったら行きましょ。もう少しがんばって」

「この作戦の責任者は私です。続けてください」

「捕獲準備」

「ナイス、アスカ!」

「そう?」

「まぁね。下手に手を出せば、あれの二の舞ですものね」

「キャッチャーは?」

「捕獲中止、キャッチャーは破棄!」

「作戦変更、使徒殲滅を最優先、弐号機は撤収作業をしつつ戦闘準備!」

「アスカ、今のうちに初号機のナイフを落とすわ。受け取って!」

「シンジくーん、聞こえる~?」

「ボディーシャンプー、投げてくれる?」

「どれどれ~?」

「あー、アスカの肌って、すっごくプクプクしてて面白ぉい!」

「じゃ、ここはー?」

「いーじゃない、減るもんじゃないしぃ」

「ああ、これね。セカンドインパクトのとき、ちょっち、ね」

「ま、仕事だからね。お互いもう昔のことだもの。気にすること無いわ」

第11話「静止した闇の中で」

「チッ」

「来た早々、あんたの顔見たからよ!」

「あら?」

「まさか、ありえないわ」

「変ねぇ。事故かしら」

「でもまぁ、すぐに予備電源に切り替わるわよ」

「ただ事じゃないわ」

「正・副・予備の3系統、それが同時に落ちるなんて、考えられないわ」

「だめだわ。非常電話もつながらない!」

「それにつけても暑いわねぇ」

「こういう状況下だからって、変なこと考えないでよ!」

「もぉ、なんで開かないのよぉ!非常事態なのよ~!はぁっ、もう、もれちゃう!こら、もう!上見ちゃダメって言ってるでしょ!」

「やだ、ちょっと!」

第12話「奇跡の価値は」

「お父さん?」

「あら、二人とも、いらっしゃい。お帰りなさい、今夜はハーモニクスのテストがあるから、遅れないようにね」

「アスカも、分かってるわね?」

「ありがとう」

「じゃ、行ってくるわね」

「本人が望んでいなくてもね」

「きっとあの子は嬉しくないわよ」

「ありがとう。でも、正直あまり嬉しくないのよね」

「さっきの気になる?」

「そうして、人の顔色ばかり気にしているからよ」

「ありがとう。ありがとう、鈴原君」

「ありがとう、相田君」

「レイは?」

「まだだめなの?こういうの」

「ま、そうなるわね」

「ぜんぜん嬉しくないって事はないのよ。少しはあるわ。でもそれが、ここにいる目的じゃないから」

「さて、昔のことなんて忘れちゃった」

「怪しいわね」

「そんなわけないでしょ!」

「何言ってんのよ、バーカ」

「常識を疑うわね」

「ATフィールド?」

「たいした破壊力ね。さすが、ATフィールド」

「学習してる、ってことか」

「来るわね、多分」

「その時は第3芦ノ湖の誕生かしら?」

「碇司令は?」

「MAGIの判断は?」

「日本政府各省に通達。ネルフ権限における特別宣言D-17。半径50キロ以内の全市民は直ちに避難。松代にはMAGIのバックアップを頼んで」

「いいえ。ただ、みんなで危ない橋を渡ることはないわ」

「ええ、そうよ」

「ゼロではないわ。エヴァに賭けるだけよ」

「現責任者は私です!」

「やることはやっときたいの。使徒殲滅は私の仕事です」

「そう。落下予測地点にエヴァを配置、ATフィールド最大で、あなたたちが直接、使徒を受け止めるのよ」

「その時はアウト」

「その時もアウトね」

「神のみぞ知る、と言ったところかしら」

「奇跡ってのは、起こしてこそ初めて価値が出るものよ」

「すまないけど、ほかに方法がないの。この作戦は」

「ほんと、言えないわね。だから、いやなら辞退できるわ」

「みんな。いいのね?」

「一応規則だと遺書を書くことになってるけど、どうする?」

「すまないわね。終わったらみんなにステーキ奢るから!」

「約束する!」

「期待してて!」

「正確な位置の測定ができないけど、ロスト直前までのデータから、MAGIが算出した落下予想地点が、これよ」

「ですから、エヴァ全機をこれら三個所に配置します」

「勘よ」

「そう。女の勘」

「みんなも待避して。ここは私一人でいいから」

「あの子達は大丈夫、もしエヴァが大破してもATフィールドがあの子達を護ってくれるわ。エヴァの中が一番安全なのよ」

「シンジ君、昨日聞いてたわね。私がどうしてネルフへ入ったのか」

「私の父はね、自分の研究、夢の中に生きる人だったわ。そんな父を許せなかった。憎んでさえいたわ」

「母や私、家族のことなど、構ってくれなかった。周りの人たちは繊細な人だといってたわ」

「でもほんとは心の弱い、現実から、私たち家族という現実から、逃げてばかりいた人だったのよ。子供みたいな人だったわ」

「母が父と別れたときも、すぐ賛成した。母はいつも泣いてばかりいたもの」

「父はショックだったみたいだけど、その時は自業自得だと笑ったわ」

「けど、最後は私の身代わりになって、死んだの。セカンドインパクトのときにね」

「私には分からなくなったわ。父を憎んでいたのか好きだったのか」

「ただ一つはっきりしているのは、セカンドインパクトを起こした使徒を倒す。そのためにネルフへ入ったわ」

「結局、私はただ父への復讐を果たしたいだけなのかもしれない。父の呪縛から逃れるために」

「おいでなすったわね。エヴァ全機、スタート位置!」

「目標は光学観測による弾道計算しかできないわ。よって、MAGIが距離1万までは誘導します。その後は各自の判断で行動して。あなたたちに全て任せるわ」

「では、作戦開始!」

「お繋ぎして」

「申し訳ありません。私の勝手な判断で、初号機を破損してしまいました。責任は全て私にあります」

「ありがとうございます」

「はい」

「はいはい。大枚おろしてきたから、フルコースだって耐えられるわよ(…給料前だけどね)」

「なぁに?」

第13話「使徒、侵入」

「どぉ?MAGIの診察は終わった?」

「さすがリツコ。同じ物が三つもあって、大変なのに」

「ぐっ!」

「アスカ、命令よ」

「おぉ~、早い早い!MAGI様様だわ。初実験の時、一週間もかかったのが嘘のようね」

「何言ってんの、作ったのはあんたでしょう?」

「リツコが私みたくベラベラと自分の事話さないからでしょ」

「レイは!?」

「ATフィールド!?」

「何、これ」

「ボックスは破棄します!総員待避!」

「何してるの!早く!」

「つまり、酸素に弱い、ってこと?」

「どうしたの!」

「メインケーブルを切断」

「レーザー打ち込んで!」

「自己の弱点を克服、進化を続ける目標に対して、有効な手段は死なばもろとも。MAGIと心中してもらうしかないわ」

「MAGIシステムの物理的消去を提案します」

「では、作戦部から正式に要請するわ」

「なに意地張ってんのよ!」

「あなたは昔っからそう。一人で全部抱え込んで、他人を当てにしないのね」

「そのプログラム、間に合うんでしょうね。CASPERまで侵されたら、終わりなのよ」

「さながら、MAGIの裏技大特集、ってわけね」

「大学のころを思い出すわね」

「ねぇ、少しは教えてよ。MAGIのこと」

「ええ、第7世代の有機コンピュータに個人の人格を移植して思考させるシステム。エヴァの操縦にも使われている技術よね」

「じゃ、お母さんの人格を移植したの?」

「それでMAGIを守りたかったの?」

「始まったの!?」

「リツコ、急いで!」

「一秒って」

「また約束守ってくれたわね。お疲れさん」

「う…ふ、ふん」

「今日はお喋りじゃない」

第14話「ゼーレ、魂の座」

「その結果として、われの損害がきわめて大なりとはいえ、未知の目標に対し、経験ゼロの少年が初陣に挑み、これを完遂せしめた事実。碇シンジ君の功績は特筆に値するものである」

「ただ、作戦課としては、更なる問題点を浮き彫りにし、多々の反省点を残す、苦汁の戦闘であった」

「初めての零号機。ほかのエヴァですもの。無理ないわよ」

「それができない子なのよ。シンジ君は」

「ふふふぅ~ん」

「どうせアスカは、弐号機以外乗る気ないでしょ?」

「(確かに、エヴァ弐号機の互換性、効かないわね)」

「どう?」

「どうしたの!」

「シンジ君は?」

「レイ、下がって!」

「レイ!」

「パイロットの救出急いで!」

「まさか、レイを殺そうとしたの?零号機が」

「この事件、先の暴走事故と関係があるの?あのレイの時と」

「作戦課長として、火急的速やかにお願いするわ。仕事に支障が出ないうちにね」

「そう」

第15話「嘘と沈黙」

「あぁ、結婚式ね。ピンクのスーツはキヨミのとき着たし、紺のドレスはコトコのとき着たばっかだし」

「あれね…あれはちょっち訳ありで」

「そうよ!あぁ、帰りに新調すっか」

「ふぁ~あ、出費がかさむなぁ」

「ケッ!三十路前だからって、どいつもこいつも焦りやがって」

「明日だからね」

「ただいまー」

「もう寝なさいよー。明日デートなんじゃなかったの?」

「だめ」

「子供のするものじゃないわ。シンジ君は部屋?」

「嫌、って言うわけでもないのよ。それが問題なのよね」

「シンジ君?」

「開けるわよ」

「恐いの?お父さんと二人で会うのが。逃げてばかりじゃだめよ。自分から一歩を踏み出さないと、何も変わらないわ」

「これから分かるのよ。最初の一歩だけじゃなく、その後に続ける事も大切だって事が」

「とにかく、明日は胸を張っていきなさい。お母さんにも会うんだから。じゃ、お休み」

「フフーン。見たい?高かったんだから」

「ほれ!バッチリだから!うん!」

「それはないっしょ、もはや」

「じゃあ」

「ふぅー!」

「あのバカが時間通りに来た事なんて、一遍もないわよ!」

「いつもプラプラ暇そうにしてるくせに。どうでもいいけど何とかならないの、その無精ヒゲ。ほら、ネクタイ曲がってる!」

「誰がこんな奴と!」

「今更何言ってんだか。ちょっち、お手洗い」

「ベーっ!」

「花火でも買ってきましょうか?」

「変わんないわね、そのお軽いとこ」

「何それ?」

「そぉ?」

「うん」

「あ~、シンちゃん?あたし。今加持君と飲んでるの。そ、三次会でね」

「悪かったわね、いい歳で」

「そぉよー」

「無精ひげ、剃んなさいよ」

「あと歩く。ありがと」

「加持君、私変わったかな?」

「ごめんね、あの時、一方的に別れ話して。他に好きな人ができたって言ったのは、あれ、嘘。ばれてた?」

「気付いたのよ、加持君が、私の父に似てるって」

「自分が、男に、父親の姿を求めてたって、それに気付いたとき、恐かった。どうしようもなく、恐かった」

「加持君と一緒にいる事も、自分が女だと言う事も、何もかもが恐かったわ」

「父を憎んでいた私が、父によく似た人を好きになる。全てを吹っ切るつもりでネルフを選んだけれど、でも、それも父のいた組織」

「結局、使徒に復讐する事でみんな誤魔化してきたんだわ」

「違うのよ、選んだわけじゃないの。ただ、逃げてただけ。父親と言う呪縛から逃げ出しただけ!」

「シンジ君と同じだわ!臆病者なのよ…ごめんね、ほんと。酒の勢いでいまさらこんな話」

「子供なのね。シンジ君に、何も言う資格ない」

「その上こうして都合のいいときだけ男にすがろうとする、ずるい女なのよ!」

「あの時だって加持君を、利用してただけかもしれない!嫌になるわ!」

「自分に、絶望するわよ!」

「おかげでやっとさめたわ」

「これがあなたの本当の仕事?それともアルバイトかしら?」

「特務機関ネルフ特殊監査部所属加持リョウジ。同時に、日本政府内務省調査部所属、加持リョウジでもあるわけね」

「ネルフを甘く見ないで」

「私の独断よ。これ以上バイトを続けると、死ぬわ」

「昨日のお礼に、チャラにするわ」

「これは」

「エヴァ?…いえ、まさか」

「アダム?あの第1使徒が、ここに?」

「確かに、ネルフは私が考えているほど、甘くないわね」

第16話「死に至る病、そして」

「あれ?シンちゃん、おだし変わった?」

「まぁまぁ、それもシンちゃんの生き方なんだから」

「そぉ?」

「加持なんかとは何でもないわよ」

「いろいろとね、プライベートで」

「うるさいわねぇ!どう?サードチルドレンの調子は」

「どれどれ」

「おぉ~!これが自信につながればいいんだけどねぇ」

「聞こえる?シンジ君」

「は~い、ユーアーナンバーワン!」

「ごめん、どうなってんの?富士の電波観測所は」

「どういうこと?」

「もぉ、こんな時に碇司令はいないのよねぇ」

「みんな聞こえる?目標のデータは送った通り。今はそれだけしか分からないわ」

「慎重に接近して反応をうかがい、可能であれば市街地上空外への誘導も行う」

「先行する一機を残りが援護。よろしい?」

「ちょっと、あなたたち」

「いや、あれは」

「あの子達、勝手に」

「だめよ、帰ったら叱っておかなきゃ」

「なに?」

「シンジ君逃げて!シンジ君!」

「プラグ射出!信号送って!」

「シンジ君!」

「アスカ、レイ!初号機を救出!急いで!」

「アスカ、レイ、後退するわ」

「命令よ。下がりなさい」

「影は?」

「プレッシャーかけてるつもりなのよ、私たちに」

「やめなさい、あなたたち」

「そうよ、確かに独断専行だわ」

「だから、帰ってきたら叱ってあげなくちゃ」

「じゃあ、あの影の部分が使徒の本体なわけ?」

「あの球体は?」

「初号機を取り込んだ、黒い影が目標か」

「エヴァの強制サルベージ?」

「でもそれじゃあエヴァの機体が…シンジ君がどうなるか…救出作戦とは言えないわ」

「ちょっと待って!」

「碇司令やあなたが、そこまで初号機にこだわる理由は何?」

「エヴァって何なの!?」

「嘘ね!」

「(セカンドインパクト。補完計画。まだ、まだ私の知らない秘密があるんだ)」

「(何もできないと思っている自分でしょ?)」

「(人のことなんて関係ないでしょ!)」

「(あなたは人に誉められる立派なことをしたのよ)」

「(頑張ってね)」

「状況は?」

「まさか、シンジ君が!」

「エヴァがただの第1使徒のコピーなんかじゃないのは分かる」

「でも、ネルフは使徒を全て倒した後、エヴァをどうするつもりなの?」

「シンジ君…シンジ君!シンジ君!」

「シンジ君、大丈夫!?シンジ君!」

第17話「四人目の適格者」

「はい。彼の情緒は大変不安定です。今ここに立つことが良策とは思えません」

「被験者の報告からはそれを感じ取れません。イレギュラーな事件だと、推定されます」

「記憶の外的操作は認められませんが」

「その返答はできかねます。果たして使徒に、心の概念があるのか、人間の思考が理解できるのか、まったく不明ですから」

「これまでのパターンから、使徒同士の組織的なつながりは否定されます」

「それは、どういうことなのでしょうか」

「はい」

「まいったわねぇ」

「で、原因は?」

「ひどいわね」

「妨害工作の線もあるわね」

「じゃあせっかく直した S2 機関も」

「訳の分からないものを無理して使うからよ」

「で、残った3号機はどうするの?」

「3号機と4号機はあっちが建造権を主張して強引に作っていたんじゃない!いまさら危ないところだけうちに押し付けるなんて、虫のいい話ね」

「で、起動試験はどうするの?例のダミーを使うのかしら」

「何よ、あらたまって」

「四人目?フォースチルドレンが見つかったの?」

「マルドゥック機関からの報告は受けてないわよ」

「赤木博士。また私に隠し事してない?」

「まあいいわ。で、その選ばれた子って誰?」

「えっ、寄りにもよって、この子なの?」

「話づらいわね、このこと」

「アスカはいいのよ、エヴァに乗ることにプライド賭けてるから。レイは例外としてもね」

「いい事ないもの。私たちとエヴァに関わったって。それを一番よく知っているのがシンジ君だものね」

「これ以上辛い思いは、させたくないわ」

「奇麗事はやめろ、と言うの?」

「お仕事進んでるぅ?」

「あなたのプライベートに口出すつもりはないけど、この非常時にうちの若い子に手ぇ出さないでくれる?」

「これからの返事次第ね」

「地下のアダムとマルドゥック機関の秘密、知ってるんでしょ?」

「とぼけないで!」

「なりふり構ってらんないの、余裕ないのよ、今!」

「都合よくフォースチルドレンが見つかる。この裏は何?」

「ネルフそのもの…碇司令が?」

「707…シンジ君の学校を?」

「なに?」

「分かったわ、ありがとう」

「また今度ね」

「どういう事?」

「ますます3号機のパイロット、話づらいわね」

第18話「命の選択を」

「もう先に出てるわ。徹底して私と顔を合わせないつもりね」

「シンちゃんにはまだ女心は分からないか」

「あはっ、どうぞ」

「ええ、本当よ。4号機はネルフ第2支部と共に消滅したわ。 S2 機関の実験中にね」

「ここは大丈夫よ。三体ともちゃんと動いてるじゃない。パイロットもスタッフも優秀だし」

「うーん、ちょっち四日ほど留守にするけど、加持が面倒見てくれるから心配ないわよ」

「リツコも立ち会うんだし、問題ないわよ」

「その、パイロットなんだけど」

「へ?」

「なかなか言い出すきっかけがね…恐いのよ、時々、何考えてるのか分からないし」

「そう…なんだけどねぇ」

「で、いつ呼ぶの?パイロット」

「彼が自分で言い出すかもしれないわ」

「遅れること二時間。ようやくお出ましかぁ。私をここまで待たせた男は、初めてね」

「そう、良かったわね」

「エヴァを四機も独占か。その気になれば世界を滅ぼせるわね」

「実験が終わったらね」

「生きてる…加持?」

「リツコは?」

「そう…エヴァ3号機は!?」

「私、私シンジ君に何も話てない」

「シンジ君…?」

「私はね…ごめんなさい、私あなたに大事なこと伝えなきゃいけなかったのに、こんなことに」

「シンジ君、ごめんね、ごめんね」

「あの3号機のパイロットは…フォースチルドレンは」

「シンジ君…シンジ君…シンジ君?シンジ君?…シンジ君!?」

第19話「男の戰い」

「仕事ができれば問題ないわ」

「休んでらんないわよ、この非常時に」

「シンジ君は」

「参ったわねぇ。今度は」

「ええ、よろしく、とも言ってなかったわ」

「そうやって愛想ばかりついてると、これから先辛いわよ」

「分かってると思うけど、これから先、あなたの行動にはかなりの制限がつくから」

「なに?」

「第4次選抜候補者は、全てあなたのクラスメイトだったのよ。私も最近知ったわ。全て、仕組まれていたことだったの」

「鈴原君のことは、いくら言葉で謝っても取り消されるミスではないわ」

「でもシンジ君、正直私は、あなたに自分の夢、願い、目的を重ねていたわ。それがあなたの重荷になってるのも知ってる」

「でも私たちは、ネルフのみんなは、あなたに未来を託すしかなかったのよ。それだけは、覚えておいてね」

「それは分かってるわ…本部までのパスコードとあなたの部屋はそのままにしておくから」

「積極的に話をしている…始めてね、こんなの」

「エヴァの地上迎撃は間に合わないわ。弐号機をジオフロント内に配置、本部施設の直縁に廻して!」

「アスカには目標がジオフロント内に侵入した瞬間を狙い撃ちさせて!」

「零号機は?」

「戦闘は無理か」

「はい」

「しかし零号機は!」

「レイ!」

「頼んだわよ、アスカ」

「アスカ!全神経接続をカット、早く!」

「アスカは!?」

「初号機の状況は?」

「レイ!」

「まずい、メインシャフトが丸見えだわ!」

「目的地は!?」

「ここに来るわ…総員待避!急いで!」

「エヴァ初号機!?シンジ君?」

「5番射出、急いで!」

「シンジ君」

「シンジ君!」

「あれは」

「凄い」

「使徒を…喰ってる」

第20話「心のかたち 人のかたち」

「使徒を…喰ってる」

「ケイジに拘束。大丈夫でしょうね」

「にもかかわらず、この初号機は三度も動いたわ」

「目視できる状況だけでは迂闊に触れないわよ」

「何よ、これ!」

「そんな、シンジ君は一体どうなったのよ!」

「何よそれ!エヴァって何なのよ!」

「人の創り出した?あの時南極で拾ったものをただコピーしただけじゃないの!オリジナルが聞いて呆れるわ!」

「これも誰かの意志だって言うの?」

「何とかなさいよ!あんたが作ったんでしょう!?最後まで責任取りなさいよ!」

「シンジ君のサルベージ計画?」

「今度は人命尊重?」

「どーだか。ネルフが欲しいのは彼の命ではなく、道具としての初号機でしょ?」

「つまり、シンジ君は私たちの目では確認できない状態に変化していると?」

「生命のスープか」

「そんな事できるの?」

「理論上は、でしょ?何事も、やってみなくちゃ分からないわよ」

「(がんばってね)」

「(がんばってね)」

「優しくしてるわよ?」

「ねえシンジ君、私と一つになりたい?心も体も一つになりたい?それは、とてもとても気持ちいいことなのよ。いいのよ、私はいつだっていいの」

「私と一つになりたい?」

「ほら、安心して。心を解き放って」

「シンジ君」

「(シンジ君!)」

「(シンジ君!)」

「(シンジ君!)」

「(シンジ君!)」

「どういう事?」

「えっ」

「何を願うの?」

「シンジ君!」

「もうエヴァには乗らないの?」

「でもあなたは乗ったわ。エヴァンゲリオン初号機に」

「シンジ君。あなたはエヴァに乗ったから、今ここにいるのよ」

「エヴァに乗ったから今のあなたになったのよ」

「その事を、エヴァに乗っていた事実を、今までの自分を、自分の過去を、否定する事はできないわ」

「ただ、これからの自分をどうするかは、自分で決めなさい」

「人ひとり、人ひとり助けられなくて、何が科学よ」

「シンジ君を返して…返してよ!」

「シンジ君!」

「結局、神様の力まで道具として使っちゃうのね、人間って奴は」

「人造人間エヴァンゲリオン。人が作ったにしては、未知のブラックボックスが大きすぎない?」

「ま、結果としてシンジ君が助かったからいいけどさ」

「ん、ごめん!今日は、ちょっち、ね」

「じゃ」

「リツコは今ごろ、いやらしい女だって軽蔑してるわね。きっと」

「うちの諜報部を?それとも碇司令やリツコ?それとも私?」

「他人を、でしょ?あなた、人の事には興味ないもの。そのくせ寂しがる」

「ほんとお父さんと同じね」

「こういう事の後にしか吸わないわ。だから、知ってるのは加持君だけよ」

「で、人類補完計画。どこまで進んでるの?人を滅ぼすアダム。なぜ地下に保護されてるの?」

「それもあるわ。正直ね」

「今は私の希望が伝わればいいの。ネルフ、そして碇司令の本当の目的は何?」

「ちょっと…誤魔化さないでよ…こんな事で」

「やだ!変なもの入れないでよ!こんな時に。もぉ、何?」

第21話「ネルフ、誕生」

「はい、ただいま留守にしています。発信音の後にメッセージをどうぞ」

「拉致されたって、副指令が?」

「うちの署内じゃない。あなたたち諜報部は何やってたの!?」

「諜報2課を煙に巻ける奴?…まさか!」

「で、私の所に来たわけね」

「彼と私の経歴を考えれば、当然の処置でしょうね」

「暗いとこは、まだ苦手ね…いやな事ばかりを思い出すわ」

「そー、葛城ミサト。よろしくね!」

「もういいの?」

「そう…彼は?」

「ただいま」

「バカ…あんた、ほんとにバカよ」

第22話「せめて、人間らしく」

「あのアダムより生まれし物、エヴァシリーズ」

「セカンドインパクトを引き起こした原因たるものまで流用しなければ、私たちは使徒に勝てない」

「逆に生きるためには、自分たちを滅ぼそうとしたものをも利用する」

「それが人間なのね」

「やはり私はエヴァを憎んでいるのかもしれない。父の仇か」

「エヴァ13号機までの建造開始?世界七個所で?」

「なぜこの時期に量産を急ぐの?」

「どうかしら…ここにしてもドイツで建造中の5、6号機のパーツを廻してもらってるのよ。最近、ずいぶんと金が動いてるわね」

「委員会の焦りらしきものを感じるわね」

「そうね…でも、非公式に行う理由がないわ。何か別の目的があるのよ」

「久しぶりに三人揃ったってのに、ギスギスしてるわねぇ~」

「アスカ!」

「それはないわ」

「アスカ、今日調子悪いのよ、二日目だし」

「無理もないわよ、あんな負け方しちゃ。て言うよりシンジ君に負けたって思っている方が大きいわね」

「もう限界かしらね。三人で暮らすのも」

「ネコで寂しさ紛らわせてた人に、言われたかないわね。そんなセリフ」

「ごめん…余裕ないのね、私」

「てことは、降下接近の機会をうかがっているのか、その必要もなくここを破壊できるのか」

「どの道目標がこちらの射程距離内にまで近づいてくれないと、どうにもならないわ。エヴァには衛星軌道の敵は、迎撃できないもの」

「レイは?」

「了解、零号機発進、超長距離射撃用意。弐号機、アスカはバックアップとして発進準備!」

「そうよ、後方に廻って」

「いいわ、先行してやらせましょ」

「凍結なのよ、碇司令の絶対命令でね」

「(あんな事の後じゃ、無理ないか)」

「敵の指向性兵器なの?」

「光線の分析は?」

「アスカ!」

「アスカ戻って!」

「命令よ、アスカ。撤退しなさい!」

「アスカ」

「零号機を空輸、空中から狙撃するか…?いえ、だめね。接近中に撃たれたら、おしまいだわ」

「しかし、アダムとエヴァの接触は、サードインパクトを引き起こす可能性が!あまりに危険です、碇司令、やめてください!」

「(嘘…欺瞞なのね?セカンドインパクトは使徒の接触が原因ではないのね?)」

「(サードインパクトは起きないと言うわけね、そんな事では。だったらセカンドインパクトの原因は、何?)」

「あれがロンギヌスの槍」

「アスカは?」

「そう」

第23話「涙」

「鳴らない、電話、か」

「あと15分でそっちに着くわ。零号機を32番から地上に射出、弐号機はバックアップに廻して」

「そう、初号機は碇司令の指示に。私の権限じゃ凍結解除はできないわよ。じゃぁ」

「使徒を肉眼で確認…か」

「言い訳はしないわ。状況は?」

「どういう事?」

「先に手は出せないか」

「レイ、しばらく様子を見るわよ」

「レイ、応戦して!」

「零号機のATフィールドは?」

「エヴァ弐号機、発進。レイの救出と援護をさせて!」

「アスカ、後三百接近したらATフィールド最大で、パレットガンを目標後部に撃ち込んで!いいわね?」

「エヴァ弐号機、リフトオフ!」

「出撃よ、アスカ、どうしたの?弐号機は?」

「アスカ!」

「このままじゃ餌食にされるわ。戻して、早く!」

「レイっ!」

「え」

「はい」

「ATフィールド展開、レイの救出急いで!」

「レイ、機体は捨てて、逃げて!」

「レイ、死ぬ気?」

「現時刻をもって作戦を終了します。第一種警戒態勢へ移行」

「零号機は!?」

「生存者の救出、急いで」

「シンジ君、開けるわよ」

「シンジ君…今の私にできるのは、このくらいしかないわ」

「ごめんなさい」

「(淋しいはずなのに、女が恐いのかしら…いえ、人との触れ合いが、恐いのね)」

「ペンペン、おいで」

「(そっか、誰でもいいんだ…淋しかったのは、私の方ね)」

「はい、もしもし…なんですって!?」

「シンジ君!」

「鳴らない電話を気にしてイラつくのは、もうやめるわ」

「あなたの心、受け取ったもの」

「無駄よ。私のパスがないとね」

「ここの秘密、この目で見せてもらうわよ」

「いいわ」

「赤木博士、私はこれを見に来たわけじゃないのよ」

「リツコ!」

「これが、ダミープラグの元だというの?」

「まさか、エヴァのダミープラグは」

「これが!?」

「あんた、何やってるか、分かってんの!?」

「それこそバカよ、あなたは」

「エヴァに取り憑かれた人の悲劇…私も…同じか」

第24話「最後のシ者」

「そう。ロストした挙げ句七日後に発見とは、二課らしくないわね」

「そうかもね」

「(で、今日アスカの代わりのフィフス到着。出来過ぎてるわね、シナリオ)」

「渚カヲル。過去の経歴は抹消済み。レイと同じくね」

「委員会が直で送ってきた子供よ。必ず何かあるわ」

「危ない事するわねぇ!」

「今日のところは小細工をやめて、素直に彼の実力、見せてもらいましょ」

「でも事実なのよ。事実をまず受け止めてから、原因を探ってみて」

「にもかかわらず、未だ正体不明。何者なの?あの少年」

「シンジ君も未だ戻らず。保護者失格ね、私」

「ここが街外れで良かったわ。あなたが巻き込まれなくて良かったもの」

「でも、この次の保証はないの。だから、明日からは洞木さんちのお世話になるのよ」

「しばらくお別れね、ペンペン」

「ううっ!」

「どう?彼のデータ、入手できた?」

「すまないわね、泥棒みたいなことばかりやらせて…何これ!」

「そうね、謎は深まるばかりだわ。エヴァとのシンクロ率を自由に設定できるとはね。それも自分の意志で」

「またも、なり振り構ってらんないか」

「聞きたいことがあるの」

「構わないわ。あの少年の、フィフスの正体は何?」

「そんなバカな!アスカは!?」

「じゃあいったい誰が」

「誰もいない?フィフスの少年ではないの?」

「弐号機?」

「なんですって?」

「使徒…あの少年が?」

「はい」

「しかし、使徒はなぜ弐号機を?」

「事実よ。受け止めなさい」

「出撃、いいわね」

「初号機の信号が消えて、もう一度変化があったときは」

「すまないわね」

「ありがとう」

「どういうこと!?」

「まさに結界か」

「遂にたどり着いたのね、使徒が」

「日向君」

「状況は?」

「まさか、新たな使徒?」

「消えた!?使徒が?」

「違うわ。生き残るのは生きる意志を持った者だけよ」

「彼は死を望んだ。生きる意志を放棄して見せ掛けだけの希望にすがったのよ。シンジ君は悪くないわ」

第25話「終わる世界」

「違うわ。生き残るのは生きる意志を持った者だけよ」

「彼は死を望んだ。生きる意志を放棄して見せ掛けだけの希望にすがったのよ。シンジ君は悪くないわ」

「それが補完計画?」

「だからって、人の心を一つにまとめ、お互いに補填しあおうというわけ?それも他人が勝手に?余計なお世話だわ!そんなの、ただの馴れ合いじゃない!」

「えっ?」

「ここは?」

「と同時にシンジ君の中にいる私の心、というわけね」

「よい子にならなきゃいけないの」

「パパがいないから。ママを助けて私はよい子にならなきゃいけないの」

「でも、ママのようにはなりたくない。パパがいないとき、ママは泣いてばかりだもの」

「泣いちゃだめ、甘えちゃだめ。だから、よい子にならなきゃいけないの。そしてパパに嫌われないようにするの」

「でも父は嫌い。だからよい子も嫌い。もう嫌い。もう疲れたわ。きれいな自分を維持するのに。きれいなフリを続けている自分に…もう疲れたわ」

「私は汚れたいの。汚れた自分を見てみたかったのよ」

「違う、好きだったから、抱かれたのよ」

「本当に好きだったの?」

「ええそうよ。あの人はありのままの私を受け入れてくれたわ。優しかったのよ!」

「嫌、やめて!こんなところをシンジ君に見せないで!」

「恥ずかしいわよ!」

「どうして恥ずかしいの?」

「好きな男の前では平気で、いえ、むしろ喜んでこんな格好をしているくせに」

「嫌っ、やめて!」

「このありさまをシンジ君に見せることがほんとは嬉しいくせに」

「嘘よ!違う、違うわよ!」

「どうかしら?ほんとは父親の前で見せたいくせに」

「違う!」

「あなたは加持君の寝顔に安らぎを求めていたのよ」

「違う!」

「加持君の温もりに安らぎを求めていたのよ」

「違う!」

「加持君の腕の中に父親を求めていたのよ」

「違うわよ!」

「そうよ。あの時、加持君の中に自分の父親を見つけたわ。だから逃げ出したの。彼から」

「恐かったの。まるで、お父さんと」

「でも、ほんとは嬉しかったからなの。それが快感だったの。たまらなく心地いい瞬間だったわ」

「だから嫌だった。だから別れたの」

「優しいのね、加持君」

「その優しさで、お願い…私を…汚して!」

「で、自分を大切にしろ、って言うんでしょう?」

「男はみんなそう。そうして、仕事に、自分の世界に行ってしまうんだわ。私を置き去りにしたまま」

「お父さんと同じなのよ」

「辛い現実から逃げてばかりなのよ」

「辛い現実?私のことか」

「そうよね、こんな私ですもの。仕方ないわね」

「時々自分に絶望するわ!嫌になるわよ!」

「認められているのは、認められようと演じている自分で、本当の自分ではないのよ」

「本当の自分はいつも泣いているくせに」

「いいえ、私は幸せなの」

「私は幸せなの」

「私は幸せなの」

「違う!これは幸せなんかじゃない!」

「こんなの、本当の自分じゃない!そう思い込んでいるだけなの!」

「違う!」

「いいえ、簡単な快楽に溺れたいだけ。刹那的な逃避で心を癒したいだけ」

「そのために男を利用しているだけなのよ」

「違う、違う、違う!」

「私を捨てないで」

「あなたのお父さんが進めていた、人間の補完計画よ」

「その一部らしいわ」

「あなたが望んだ結果なのよ」

「これが現実なのよ」

「どうしようもない、あなたの世界よ」

「閉塞された空間では、あなた一人の世界では、人は生きて行けないもの」

「あなた自身が導いた、この世の終わりなのよ」

最終話「世界の中心でアイを叫んだけもの」

「どうでもいいと思うことで、逃げてるでしょ?」

「失敗するのが恐いんでしょ?」

「人から嫌われるのが恐いんでしょ?」

「弱い自分を見るのが恐いんでしょう?」

「そうよ。私たちはみんな同じなのよ」

「だから、今、一つになろうとしている」

「だから、心を、体を重ねたいの」

「楽しいことしか、したくないの」

「好きじゃないわ」

「そうよ。嫌なことから逃げ出して、何が悪いって言うのよ!」

「そう。辛かったら逃げてもいいのよ」

「それは、ただ逃げるほうがもっと辛いと感じているからよ」

「そう思い込んでいるだけでしょ?」

「そうやって、すぐに自分の価値を放り出す」

「そう思って何もしなければ、傷つくこともないもの」

「そう思い込んでいるだけでしょ?」

「そうやって、すぐに自分の価値を放り出す」

「そう思って何もしなければ、傷つくこともないもの」

「そう思い込んでいるだけでしょ?」

「自分には、最初から価値がないと思い込んでいるだけなんでしょ?」

「大っ嫌い!」

「だからエヴァに乗るのね」

「確かにエヴァ初号機は、あなたの心の一部だわ」

「本当のあなた自身は、どこにもいなくなってしまうのよ」

「何を願うの?」

「何を願うの?」

「あなたのことをいたわり、理解できるのは、あなた自身しかいないのよ」

「今のあなた」

「どれもずっと永遠に続くものではないわ」

「そう。あなたが考えない限り」

「何もつかめない世界」

「けど、あなたは不安なのね」

「あなたは地に立たなければならない」

「あなたが捉えている、現実の形なのよ」

「そう。他の人の形を見る事で、自分の形を知っている」

「他人との違いを認識する事で、自分をかたどっているのね」

「そうよ。碇シンジ君」

「喜べ男子!今日は噂の転校生を紹介するーっ!」

「まぁ、楽しそうじゃない。私も興味あるわ。続けてちょうだ〜い」

「そう考えれば、この現実世界もそう悪いもんじゃないわ」

「晴れの日は気分よく」

「だから、そうやって人の顔色ばかりうかがう必要なんてないのよ」

「自分が分かれば、優しくできるでしょう?」

「おめでとう!」

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「リツコは今頃、いやらしい女だって軽蔑してるわね。きっと」

「うちの諜報部を?それとも碇司令やリツコ?…それともあたし?」

「他人を、でしょ?あなた、人の事には興味ないもの。そのくせ寂しがる」

「ほんとお父さんと同じね」

「発進!」

「最終安全装置、解除」

「エヴァンゲリオン初号機、リフトオフ」

「状況は?」

「なんですって!?」

「シンジ君の荷物はもう届いてると思うわ」

「実は私も先日この町に引っ越してきたばっかりでね…さ、入って」

「シンジ君、ここはあなたの家なのよ」

「おかえりなさい」

「そう葛城ミサト、よろしくね!」

「良い子でいたいの」

「良い子にならなきゃいけないの」

「パパがいないから」

「ママを助けて、私は良い子にならなきゃいけないの」

「でもママのようにはなりたくない」

「パパがいないとき、ママは泣いてばかりだもの」

「泣いちゃだめ。泣いちゃだめ」

「だから良い子にならなきゃいけないの」

「でも父は嫌い」

「だから良い子も嫌い」

「もう嫌い…疲れた」

「シンジくーん。起きなさーい。いつまで学校休む気?初号機はもう完全に直ってるのよ。パイロットのあなたがそんなことでどうするの?」

「シンジ君?」

「エヴァのスタンバイできてるわ。乗る?乗らないの?」

「レイが乗るでしょうね。乗らないの?」

「乗りたくないの?」

「いいかげんにしなさいよ!」

「人のことなんか関係ないでしょ!嫌ならここから出て行きなさい!エヴァや私たちのことなんか全部忘れて、元の生活に戻りなさい」

「あんたみたいな気持ちで乗られるの…迷惑よ」

「シンジ君、だめよ逃げちゃ。お父さんから。何よりも自分から」

「それでいいの?シンジ君」

「そしてあなたが守った街」

「一つ言い忘れてたけど、あなたは人に褒められる立派なことをしたのよ。胸を張っていいわ」

「おやすみ。シンジ君、頑張ってね」

「おかえりなさい」

「まぁねー、あなたも背伸びたんじゃない?」

「紹介するわ。エヴァンゲリオン弐号機の専属パイロット。〈セカンドチルドレン〉惣流・アスカ・ラングレーよ」

「それは見ての通りなのよ」

「レイ」

「やってみて」

「アスカは今日調子悪いのよ。2日目だし」

「無理ないわよ。あんな負け方しちゃ、っていうよりシンジ君に負けたと思い込んでる方が大きいわ」

「レイ、応戦して!」

「発進、いいわね!エヴァ弐号機リフトオフ!」

「出撃よ!アスカ!どうしたの?弐号機は?」

「アスカ!」

「レイ!」

「え?」

「はい」

「ATフィールド展開。レイの救出急いで」

「レイ…死ぬ気?」

「凄い」

「使徒を…喰ってる」

「まさか、エヴァのダミープラグは」

「これが」

「あんた、何やってんのか分かってるの」

「シンジ君。何も言えなくてごめんね。3号機のパイロットは…フォースチルドレンは」

「シンジ君、シンジ君?」

「花火でも買ってきましょうか?」

「変わんないわね、そのお軽いとこ」

「加持君…私変わったかな」

「疲れたの…綺麗な自分を維持するのに。綺麗なフリを続けている自分に。もう疲れたわ。私は汚れたいの。汚れた自分を見てみたかった」

「バカ…あんた、ほんとにバカよ」

「そんなバカな!アスカは?」

「じゃあ一体誰が?」

「誰も居ない?フィフスの少年ではないの?」

「弐号機?」

「なんですって?使徒…あの少年が?」

「はい」

「初号機の信号が消えて、もう一度変化があったときは」

「すまないわね」

「ありがとう」

「どういうこと!?」

「まさに結界か」

「遂にたどり着いたのね、使徒が」

「日向君」

「状況は?」

「まさか、新たな使徒?」

「消えた!?使徒が?」

「出来損ないの群体としてすでに行き詰った人類を、完全な単体としての生物へと人口進化させる補完計画…正に理想の世界ね。そのために、まだ委員会は使うつもりなんだわ。アダムやネルフではなく、あのエヴァを」

「加持君の予想通りにね」

「そう…これがセカンドインパクトの真意だったのね」

「気づかれた!?」

「いえ、違うか。始まるわね」

「状況は?」

「801?」

「リツコが?」

「あと、どれくらい?」

「MAGIへの侵入だけ?そんな生易しい連中じゃないわ。多分ね」

「西館の部隊は陽動よ!本命がエヴァの占拠ならパイロットを狙うわ!至急シンジ君を初号機に待避させて!」

「アスカは?」

「構わないから弐号機に乗せて!」

「そこだと確実に消されるわ。かくまうにはエヴァの中が最適なのよ」

「アスカ収容後、エヴァ弐号機は地底湖に隠して。すぐに見つかるけどケイジよりましだわ。レイは?」

「殺されるわよ。捕捉急いで!」

「続いて初号機発進!ジオフロント内に配置して」

「え?」

「なんて事!」

「無理もないわ、みんな人を殺すことに慣れていないものね」

「第3層まで破棄します。戦闘員は下がって。803区間までの全通路とパイプにベークライトを注入!」

「これで少しは持つでしょう」

「非戦闘スタッフの白兵戦闘は極力避けて」

「向こうはプロよ。ドグマまで後退不可能なら投降した方がいいわ」

「ごめん、後よろしく」

「悪く思わないでね」

「さあ、行くわよ初号機へ」

「まずいわね。奴ら初号機とシンジ君の物理的な接触を断とうとしているわ」

「こいつはうかうか出来ないわね。急ぐわよ、シンジ君」

「ここから逃げるのか、エヴァの所に行くのかどっちかにしなさい。このままだと何もせずただ死ぬだけよ!」

「こんな時だけ女の子にすがって、逃げて、ごまかして、中途半端が一番悪いわよ!」

「さあ!立って!立ちなさいっ!」

「なに甘ったれたこと言ってんのよ!アンタまだ生きてるんでしょ!だったらしっかり生きて、それから死になさい!」

「サードインパクトを起こすつもりなのよ。使徒ではなくエヴァシリーズを使ってね」

「15年前のセカンドインパクトは人間に仕組まれたものだったわ。けどそれは、他の使徒が覚醒する前にアダムを卵にまで還元することによって、被害を最小限に食い止めるためだったの」

「シンジ君…私たち人間はね、アダムと同じ、リリスと呼ばれる生命体の源から生まれた、18番目の使徒なのよ。他の使徒たちは別の可能性だったの。人の形を捨てた人類の…ただ、お互いを拒絶するしかなかった悲しい存在だったけどね。同じ人間同士も」

「いい?シンジ君。エヴァシリーズを全て消滅させるのよ。生き残る手段はそれしかないわ」

「アスカが!」

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「そう…これがセカンドインパクトの真意だったのね」

「気付かれた!?」

「いえ、違うか。始まるわね」

「状況は?」

「801?」

「リツコが?」

「あと、どれくらい?」

「MAGIへの侵入だけ?そんな生易しい連中じゃないわ。多分ね」

「西館の部隊は陽動よ!本命がエヴァの占拠ならパイロットを狙うわ!至急シンジ君を初号機に待避させて!」

「アスカは?」

「構わないから弐号機に乗せて!」

「そこだと確実に消されるわ。かくまうにはエヴァの中が最適なのよ」

「アスカ収容後、エヴァ弐号機は地底湖に隠して。すぐに見つかるけどケイジよりましだわ。レイは?」

「殺されるわよ。捕捉急いで!」

「続いて初号機発進!ジオフロント内に配置して」

「え?」

「なんて事!」

「無理もないわ、みんな人を殺すことに慣れていないものね」

「第3層まで破棄します。戦闘員は下がって。803区間までの全通路とパイプにベークライトを注入!」

「これで少しは持つでしょう」

「非戦闘スタッフの白兵戦闘は極力避けて」

「向こうはプロよ。ドグマまで後退不可能なら投降した方がいいわ」

「ごめん、後よろしく」

「悪く思わないでね」

「さあ、行くわよ初号機へ」

「まずいわね。奴ら初号機とシンジ君の物理的な接触を断とうとしているわ」

「こいつはうかうか出来ないわね。急ぐわよ、シンジ君」

「ここから逃げるのか、エヴァの所に行くのかどっちかにしなさい。このままだと何もせずただ死ぬだけよ!」

「こんな時だけ女の子にすがって、逃げて、ごまかして、中途半端が一番悪いわよ!」

「さあ!立って!立ちなさいっ!」

「なに甘ったれたこと言ってんのよ!アンタまだ生きてるんでしょ!だったらしっかり生きて、それから死になさい!」

「サードインパクトを起こすつもりなのよ。使徒ではなくエヴァシリーズを使ってね」

「15年前のセカンドインパクトは人間に仕組まれたものだったわ。けどそれは、他の使徒が覚醒する前にアダムを卵にまで還元することによって、被害を最小限に食い止めるためだったの」

「シンジ君…私たち人間はね、アダムと同じ、リリスと呼ばれる生命体の源から生まれた、18番目の使徒なのよ。他の使徒たちは別の可能性だったの。人の形を捨てた人類の…ただ、お互いを拒絶するしかなかった悲しい存在だったけどね。同じ人間同士も」

「いい?シンジ君。エヴァシリーズを全て消滅させるのよ。生き残る手段はそれしかないわ」

「アスカが!」

「いい?アスカ。エヴァシリーズは、必ず殲滅するのよ。シンジ君もすぐに上げるわ。頑張って」

「で、初号機へは非常用のルート20で行けるのね?」

「逃がしたか」

「これで…時間、稼げるわね」

「大丈夫。大したこと…ないわ」

「電源は生きてる。行けるわね」

「いい?シンジ君。ここから先はもうあなた一人よ。全て一人で決めなさい。誰の助けもなく」

「同情なんかしないわよ。自分が傷つくのがいやだったら何もせずに死になさい」

「今泣いたってどうにもならないわ!」

「自分が嫌いなのね。だから人も傷つける。自分が傷つくより人を傷つけた方が心が痛いことを知ってるから…でも、どんな思いが待っていてもそれはあなたが自分一人で決めたことだわ。価値のあることなのよシンジ君。あなた自身のことなのよ。ごまかさずに、自分の出来ることを考え、償いは自分でやりなさい」

「他人だからどうだってのよ!あんたこのまま辞めるつもり!?今、ここで何もしなかったら、あたし許さないからね!一生あんたを許さないからね!」

「今の自分が絶対じゃないわ。後で間違いに気づき、後悔する。あたしはその繰り返しだった。ぬか喜びと、自己嫌悪を重ねるだけ。でも、その度に前に進めた気がする」

「いい、シンジ君。もう一度エヴァに乗ってケリを付けなさい。エヴァに乗っていた自分に、なんのためにここにきたのか、なんのためにここにいるのか、今の自分の答えを見つけなさい」

「そして…ケリを付けたら、必ず戻ってくるのよ」

「約束よ」

「行ってらっしゃい」

「大人のキスよ。帰ってきたら続きをしましょう」

「はぁ…こんなことなら、アスカの言うとおり…カーペット、換えときゃよかった。ねぇ…ペンペン」

「加持くん…あたし、これで良かったわよね」

「結局、シンジ君の母親にはなれなかったわね」

「ねえ…ねえ…しよう?」

「ん?あーリツコね。いいわよ…まだ時間あるし」

「だんだんね。コツがつかめてきたの。だからぁー。ねェ」

「っっん」

「多分ねぇー。自分がここにいることを確認するために…こういうことするの」

「自分が求められる感じがして、嬉しいのよ」

「そうよォ。これもワタシ。お互いに溶け合う心が写し出す、シンジくんの知らない私。本当のことは結構、痛みを伴うものよ。それに耐えなきゃね」

「ダメっ!」

「子供のするもんじゃないわ」

「やさしくしてるわよ」

「そんなに辛かったら、もうやめてもいいのよ」

「楽になりたいんでしょ。安らぎを得たいんでしょ。私と一つになりたいんでしょ…心も身体も一つに重ねたいんでしょ」

「なに?」

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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序

「ごーめんっ、お待たせっ!」

「ちょっとまさか… N2地雷を使うわけ!?」

「伏せてっ!」

「大丈夫だった?」

「そいつぁ結構。じゃ、いくわよおっ!」

「せーのっ!よっ…っしゃぁ」

「ふぅ、どうもありがとっ。助かったわ」

「ミサト、でいいわよ。改めてよろしくね!碇シンジ君」

「ルノーが動いてくれ、てよかったぁ〜」

「ローンがまだ12回も残ってんのに、いっきなり廃車じゃシャレになんないもんね。直通の特急列車も頼んだし、これで予定時間、守れるかも」

「て、なんにも聞かないのね、シンジ君」

「さっきから、私ばっか話してんだけど」

「謝ることはないけど、ただ、〝さっきのでかいのは何ですか〟とか、〝何が起こってるんですか〟とか、聞きそうなもんじゃない?」

「妙に気を回して決めつけんのね。子供らしくないわよ」

「そう。まあいいわ」

「ちなみに、さっきのは〝使徒〟と呼ばれる謎の生命体よ」

「そう。国連直属の非公開組織」

「まぁねー。お父さんの仕事、知ってる?」

「そうね、そうなるわね」

「あっ、そうだ。お父さんから、ID貰ってない?」

「ありがと。じゃ、これ読んどいてね」

「そっか、苦手なのね、お父さんが。…あたしと同じね」

「そう、これが私たちの秘密基地、ネルフ本部。世界再建の要、人類の砦となる所よ」

「えーっと、駅西口を出て、北3番ゲートを右?ルート8に入ると」

「なんだか、やたらと複雑にできてんのよね、この施設」

「確か、このルートで合ってるはずよね」

「まだ不慣れでね」

「まあ、進んでりゃそのうち着くわよ」

「うっ、あらリツコ」

「ごめんっ!」

「そ」

「出撃!?零号機は凍結中でしょ!?…まさか、初号機を使うつもりなの!?」

「乗りなさい」

「シンジ君、何のためにここに来たの?だめよ逃げちゃ。お父さんから、何よりも自分から」

「発進準備!」

「了解。…構いませんね?」

「発進!」

「良いわね、シンジ君」

「最終安全装置、解除!エヴァンゲリオン初号機、リフトオフ!」

「シンジ君、しっかりして!早く、早く起き上がるのよ!」

「シンジ君、落ち着いて!掴まれたのはあなたの腕じゃないのよ!?」

「シンジ君避けてっ!」

「シンジ君は!?」

「ここまでね…作戦中止、パイロット保護を最優先!プラグを強制射出して!」

「なんですって!?」

「まさか」

「だめだわ、ATフィールドがある限り」

「凄い!」

「あのATフィールドをいとも簡単に…!」

「エヴァは!?」

「エヴァは…?」

「本当の姿」

「暴走時のレコーダーは?」

「結果、原因不明ね。兵器としての信頼性、ちと厳し過ぎるわね」

「人類は使徒に勝てる。その事実だけでも、人類にわずかな希望が残るわ」

「それでいいの?シンジ君」

「だからぁ、シンジ君は、あたしん所で引き取ることにしたから。上の許可も取ったし。…心配しなくても、子供に手ぇ出したりしないわよ」

「相変らずジョークの通じない奴」

「さぁ〜ってぇ、今夜はパーッとやらなきゃね!」

「もちろん、新たなる同居人の歓迎会よ」

「すまないけど、ちょ〜っち寄り道するわよ」

「ふふん。イ・イ・ト・コ・ロ」

「時間だわ」

「これが、使徒専用迎撃要塞都市、第3新東京市。私たちの街よ」

「そして、あなたが守った街」

「シンジ君の荷物はもう届いてると思うわ。実は、あたしも先日この街に引っ越して来たばっかりでね。さ、入って」

「シンジ君?ここはあなたの家なのよ」

「お帰りなさい」

「まぁ、ちょ〜っち散らかってるけど、気にしないでね」

「あ、ごめん。食べ物冷蔵庫入れといて」

「いっただっきま〜す!」

「ぷっは〜っ!く〜っ!やっぱ人生、このときのために生きてるようなもんよねぇ〜!んっ?食べないのぉ?けっこういけるわよ、インスタントだけど」

「だめよっ!好き嫌いしちゃぁっ!」

「楽しいでしょ。こうして他の人と食事するの」

「さて、今日からここはあなたの家なんだから、な〜んにも遠慮なんていらないのよ」

「も〜、はいはいはいはい辛気臭いわね〜。男の子でしょ、シャキッっとしなさい、シャキッと!」

「ま、いいわ、ヤなことはお風呂に入って、パーッと洗い流しちゃいなさい!風呂は命の洗濯よ」

「なに?」

「ああ彼?温泉ペンギンと言う鳥の仲間よ」

「15年前はね、いっぱいいたのよー。名前はペンペン。縁あってうちにいる、もう一人の同居人。…それより、前、隠したら?」

「ちと、わざとらしくはしゃぎ過ぎたかしら?見透かされてるのはこっちかもね」

「(風呂は命の洗濯よ!)」

「予備報告も無く、唐突に選出された三人目の少年。それに呼応するかの様なタイミングでの使徒襲来。併せて、強引に接収された碇司令の息子。…確かに違和感残る案件ね」

「しかし、あの使徒を倒したって言うのに…あたしもあんまり、嬉しくないのね」

「(ここは、あなたの家なのよ)」

「シンジ君、開けるわよ。…一つ言い忘れてたけど、あなたは人に褒められる立派なことをしたのよ。胸を張っていいわ」

「おやすみ、シンジ君。頑張ってね」

「諜報部の監視システムに問題はないわ。大した怪我じゃないし。それに、プライベートには極力干渉しない方がいいの」

「だからこそよ。彼、思ったよりナイーブで難しい」

「うっさいわねぇ」

「ヤマアラシ?あの、トゲトゲの?」

「ま、そのうち気付くわよ、大人になるってことは、近づいたり離れたりを繰り返して、お互いが余り傷つかずにすむ距離を見付け出す、ってことに」

「しっかし、いつになったらこのB棟の設備改修予算、下りんのかしら」

「足が冷えてたまんないのにね」

「総員、第一種戦闘配置!」

「非戦闘員及び民間人は?」

「この世には弾を消費しとかないと困る人たちもいるのよ」

「うるさい奴らね、言われなくても出撃させるわよ」

「シンジ君、出撃。いいわね?」

「発進!」

「作戦通り。いいわね、シンジ君?」

「馬鹿、爆煙で敵が見えない!」

「予備のライフルを出すわ、受け取って!」

「シンジ君?シンジ君!?」

「シンジ君、大丈夫、シンジ君!?…ダメージは?」

「シンジ君のクラスメイト!」

「シンジ君、そこの二人を操縦席へ!二人を回収した後、一時退却。出直すわよ!」

「そこの二人、乗って!早く!」

「今よっ、後退して!回収ルートは34番。山の東側に後退して!」

「シンジ君、命令を聞きなさい!退却よ!シンジ君っ!」

「あの馬鹿!」

「どうして私の命令を無視したの?」

「あなたの作戦責任者は私でしょ?」

「あなたは私の命令に従う義務があるの。分かるわね?」

「今後、こういうことの無いように」

「あんた、本当に分かってんでしょうね?」

「もういいわ、先に帰って、休んでなさい」

「帰らないつもりね。あのバカ」

「歩いてまわって気は済んだ?碇シンジ君」

「みんなって、あなたはどうなの」

「いい加減にしなさい!人のことなんか関係ないでしょ!?エヴァのパイロットを続けるかどうか、あなた自身が決めなさい。嫌ならここを出て行ってもいい。全てあなたの自由よ。好きにすればいいわ」

「にわかには信じられないわねぇ」

「そんな暴走事故を起こした零号機の凍結解除、ちと性急過ぎない?」

「それは、そうだけど」

「即、再配備。というわけね」

「まあね、少し慣れた」

「8年前とは違うわよ、今度のは恋愛じゃないし」

「違うわ」

「たぶん、お父さんがいるからよ。お父さんに自分を見て、知って、触れて、一言でいい、褒めて欲しいのよ。孤独を感じさせない愛情が欲しいだけだと思う」

「碇司令、どうして自分の息子に、あそこまで興味無いのかしら。レイとは話してるみたいなのに、バランス悪いわね」

「女にはつらい時代になったわね」

「相変らず仕事の虫ねえ」

「ああ、いいけど」

「エヴァ初号機、発進準備」

「発進!」

「なんですって!?」

「避けてっ!」

「防護アーマーを展開!」

「迎撃中止!エヴァ初号機を緊急回収!」

「作戦要綱を破棄、パイロット保護を優先。プラグを緊急射出して!」

「しかし…已むを得ない」

「機体を強制回収。爆砕ボルトに点火して!」

「救護班、待機!」

「救護処置急いで!」

「エヴァによる近接戦闘は無理というわけね。ATフィールドはどう?」

「対岸の火事と思って無茶言うわね。ここを失えば全てお仕舞いなのに」

「状況は芳しくないわねぇ」

「そうね。…その前にちょっち、やってみたいことがあるの。確か戦自研の極秘資料、諜報部にあったわよね」

「無茶とはまた失礼ね、残り9時間以内で実現可能、おまけに最も確実なものよ?」

「ま、いろいろと貸しがあるから」

「エネルギーシステムの見通しは?」

「狙撃システムの進捗状況は?」

「エヴァ初号機の状況は?」

「了解。あとは、パイロットの問題ね」

「シンジ君、集合時間はとっくに過ぎてるのよ?」

「あなた、自分で決めてここに残ったんでしょう?だったら自分の仕事をきちんとしなさい」

「ちょっち、付き合って」

「15年前、セカンドインパクトで、人類の半分が失われた。今、使徒がサードインパクトを引き起こせば、今度こそ人は滅びる。一人残らずね」

「私たちが、ネルフ本部レベルEEEへの使徒侵入を許すと、ここは自動的に自爆するようになっているの。たとえ使徒と刺し違えてでも、サードインパクトを未然に防ぐ。その覚悟を持って、ここにいる全員が働いているわ」

「違うわ。この星の生命の始まりでもあり、終息の要ともなる、第2の使徒リリスよ」

「そう。サードインパクトのトリガーとも言われているわ。このリリスを守り、エヴァで戦う。それはあなたにしか出来ないことなの。私たちは、あなたとエヴァに、人類の未来を託しているわ」

「理由は無いわ、その運命があなただったってだけ。ただし、シンジ君一人が、命を賭けて戦っているわけじゃない。みんな一緒よ」

「では、本作戦における、各担当を伝達します」

「シンジ君」

「初号機で砲手を担当」

「レイは零号機で、防御を担当して」

「時間よ。二人とも着替えて」

「本部広報部宛に届いていた伝言よ」

「シンジ君、エヴァに乗ってくれた、それだけでも感謝するわ。ありがとう」

「ヤシマ作戦発動!陽電子砲狙撃準備。第1接続開始」

「第2次接続」

「第3次接続」

「了解、第4、第5要塞へ伝達。予定通り行動を開始。観測機は直ちに退避」

「悟られるわよ、間髪入れないで。次!」

「最終安全装置、解除!」

「第5次、最終接続!」

「発射!」

「やったか!?」

「外した!」

「総員、直撃に備えて!」

「エネルギーシステムは?」

「陽電子砲は?」

「確認不要、やってみるだけよ。シンジ君、大丈夫?急いで、初号機を狙撃ポイントに戻して」

「シンジ君?」

「待って下さい!彼は逃げずにエヴァに乗りました。自らの意志で降りない限り、彼に託すべきです!」

「自分の子供を、信じてください!私も、初号機パイロットを信じます」

「ありがとうございます!」

「シンジ君」

「今一度、日本中のエネルギーと一緒に、私たちの願い、人類の未来、生き残った全ての生物の命、あなたに預けるわ。頑張ってね」

「第2射、急いで!」

「やばいっ!」

「シンジ君!」

「まだなの!?」

「やったっ!」

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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破

「どう?シンジ君。あれこれ心配してたけど、会っちゃえばどうってことなかったでしょ?」

「家でウジウジしてないで、来て良かったじゃない。お母さんのお墓参りなんだし」

「そりゃぁ、シンジ君の中に行きたいって気持ちがあったからよ。少しは素直になりなさい」

「みんなの期待に答えて、私たちを救ったのよ。もっと自信持ちなさい」

「きっとお父さんも、シンジ君を認めてくれてるのよ」

「はい葛城」

「うわぁあぁっ!」

「なんですって!?」

「こちらも肉眼で確認したわ。現在初号機パイロットを移送中。零号機優先のタスク03を、直ちに発動させて」

「タスク02?まさか!」

「やはり2号機!」

「凄い…コアを一撃で!」

「違う、デコイだわ!」

「紹介するわ。ユーロ空軍のエース、式波・アスカ・ラングレー大尉。第2の少女。エヴァ2号機担当パイロットよ」

「なんでアンタがココにいるのよぉ!ユーロ担当でしょっ!」

「昔に帰る気なんてないわよ!私はリツコに用事があっただけなの!アスカの件、人事部に話し通しておいたから。じゃっ」

「日本人の心情は察しと思いやりだからよ」

「あら、シンちゃんもここに残るのよ」

「アスカとシンちゃんに足りないのは、適切なコミュニケーション。同じパイロット同士、同じ釜の飯を食って仲良くしないとね」

「これは命令よ」

「はい!みんなで一緒にー、ご馳走様でしたっ」

「っぷっはー!っくぅぅぅっ!やっぱひとっ風呂浴びた後のビールは最高ねぇ」

「二人とも素直になってきて、いい傾向じゃない。ねぇペンペン」

「社会科見学?加持が?」

「アイツに関わると、ロクなことないわよ」

「だめよー。和をもって尊しとなーす。アスカも行きなさい」

「(苦手なのねお父さんが。私と同じね)」

「光を歪めるほどのATフィールドとは、恐れ入るわね。で、落下予測地点は?…当然、ここよね」

「軌道修正は不可能か」

「まさに使徒そのものが爆弾というわけね」

「碇司令は?」

「ここで独自に判断するしかないわね」

「日本国政府および各省に通達。ネルフ権限における特別非常事態宣言D-17を発令。半径120キロ内の全市民は速やかに退避を開始」

「ええ、そうよ」

「可能性ゼロではないわ」

「待つ気はないわ。奇跡を起こすのよ、人の意思で」

「現責任者は私です。私が判断するわ。それに、使徒殲滅が私の仕事です」

「そうよ。飛来する使徒を、エヴァのATフィールド全開で直接受け止めるの。目標は位置情報を撹乱しているから、保障観測による正確な弾道計算は期待できないわ。状況に応じて多角的に対処するため、本作戦はエヴァ3機の同時展開とします」

「ムリよ。エヴァ単機では広大な落下予測範囲全域をカバーできないわ」

「女の勘よ」

「神のみぞ知るってところね」

「このオペに必要なのはシングルコンバットの成績じゃないの」

「違うわ。あなたたち三人の力が必要なのよ。奇跡を起こす為に」

「おいでなすったわね。エヴァ全機、スタート位置」

「二次的データが当てにならない以上、以降は現場各自の判断を優先します。エヴァとあなた達に全て賭けるわ」

「では、作戦開始…発進」

「くっ!」

「緊急コース形成!六〇五から六七五」

「次っ!一〇七二から一〇七八!スタンバイ!」

「ありがとう…みんな」

「お繋ぎして」

「申し訳ありません。私の独断でエヴァ3体を破損。パイロットにも負傷を負わせてしまいました。責任は全て私にあります」

「え?」

「はい。エヴァ3機の回収急いで」

「アスカぁー洗顔フォーム貸して」

「けちん坊!」

「ふぁーお腹満腹っ!ご馳走様でしたっ!」

「あ…ありがと」

「そうねっ。暇のあんたと違って現場の管理職はたんまり仕事があんのよ」

「あいにく私の器は責務でいっぱいなのよ」

「余計なお世話よっ」

「いーんじゃないのぉ?使徒の来ない、穏やか〜な日々を願って、私らは働いてんの、よっと」

「そうよねぇ…一国のエヴァ保有数を3体までに制限されると稼動機体の余裕ないもの」

「変わったわね。レイ」

「愛!じゃないの?」

「たっだいまー」

「へーすぐ本部へトンボ帰り。風呂と着替えに帰っただけよー」

「んまぁーこれはこれはぁ、アスカもシンちゃんに料理ご馳走するのん?」

「ふふふ。レイといいアスカといい、急に色気づいちゃって」

「んーそうねぇ。レイにはもっと遠大な計画があるようだし〜?」

「碇司令とシンちゃんをくっつける、キューピットになりたいみたい…よ?」

「手作り料理でみんなと食事会!という作戦らしいわ。ストレートな分、これは効くわよ」

「ホント、あの親子を仲良くさせるのは、骨が折れるわね」

「サプライズなんだから、シンちゃんにバラしちゃぁダメよっ」

「消滅!?エヴァ4号機と第2支部が消滅したの?」

「酷いわね」

「やはり4号機が爆心か…ウチのエヴァ、大丈夫でしょうね?」

「知っているのは」

「あれが、ダミーシステム」

「あの新型のダミーシステムってやつ、なんかいけ好かないんだけどぉっ」

「そんな危なっかしいものにエヴァ預けるなんて、気が知れないわ!」

「それより、ゼーレとかいううちの上層組織の情報、もらえないかしら」

「そうもいかないわ。人類補完計画…ネルフは裏で何をしようとしてるの?」

「学生時代とは違うわよ。色んなことも知ったし、背負ってしまったわ」

「シンジ君たち、もっと大きなものを背負わされてるし」

「はい。…ええ、分かってるわ。日付変更までには結論出すわよ」

「そう。3号機テストパイロットの件で嫌な催促」

「それはそうなんだけど…3号機到着の予定がずれちゃって…よりによってこの日なのよね」

「了解、カウントダウンを再開」

「あとはリツコに引き継いで問題なさそうね」

「守秘回線?アスカから?」

「どうしたのアスカ?本番前に」

「そう。今日のこと、改めてお礼を言うわ。ありがとう」

「そんなことないわよ。アスカは優しいから」

「この世界は、あなたの知らない面白いことで満ち満ちているわよ。楽しみなさい」

「なぜ急に!?」

「実験中止!回路切断!」

「使徒!」

「生きてる」

「加持」

「リツコは?」

「そう」

「アスカは?エヴァ3号機は!?」

「えっ!?」

「分かってると思うけど、ネルフの登録を抹消されても監視は続くし、行動にはかなりの制限がつくから。忘れ物。鈴原君と相田君から何度も留守電が入ってる。心配してるのよ」

「レイやアスカのことも聞かないのね。ほんとはね、私だって、人類や世界のことなんてどうだっていいのかもしれない。結果として、今こんな立場に立ってるけど、最初は死んだ父に少しでも近づきたくて、ネルフに志願しただけなの。あなたが碇司令に必要とされたくてエヴァに乗ったのと同じように」

「だから私は、あなたに自分の思いを重ねてしまった。それをあなたが重荷に感じていたのも知ってる。今あなたがエヴァに乗る目的に失望してしまったことも知ってる。けど…それでも私は…あなたに…!」

「あの日…レイは碇司令も呼んでいたの。シンジくんにお父さんと仲良くなってほしかったの。一緒に笑って欲しかったの」

「ここまで衝撃波が届くなんて、ただ事じゃないわ」

「総力戦よ。要塞都市全ての迎撃設備を突貫運用。わずかでもいい、食い止めて。エヴァ2号機!?誰が乗っているの?」

「エヴァによる地上迎撃では間に合わないわ!ユーロに協力を要請!2号機をジオフロントに配備して!零号機は?」

「完了次第、2号機の援護に回して!単独専行は危険だわ」

「初号機は?」

「2号機との通信は?」

「そう…一人でやりたいわけね」

「エヴァの獣化第2形態。ヒトを捨て、闘争に特化させても勝てない…これが私たちの限界なの?」

「零号機!?ライフルも持たずに!」

「レイ!やめなさいっ!レイ!」

「エヴァ単機では、あのATフィールドを破れない!」

「まさか、使徒がエヴァを捕食するなんて…あり得ないわ!」

「やられた!これで奴がドグマに侵入しても自爆しない!リリスに苦もなく辿り着けるわ!」

「まずい!メインシャフトが丸見えだわ!」

「ここに来るわ!非戦闘員、退避!」

「エヴァ初号機!?」

「シンジくん!」

「固定ロック、全部はずして!」

「シンジくん…!」

「シンジくん!」

「暴走…?」

「エヴァにこんな力が」

「行きなさいシンジ君!」

「誰かのためじゃない!あなた自身の願いのためにっ!」

「翼!?十五年前と同じ!」

「一体なにが!?」

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』はU-NEXTで配信中。今すぐ視聴可能です!

全シリーズ視聴可能

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q

「了解。これより、US作戦を開始」

「ツー・ダッシュはランデブー用意。エイトは高度不足のため、再突入までの96秒間だけ援護可能。それまでにケリを付けて」

「了解。回収地点にて待つ。合流コードはサターン・ V」

「ツー・ダッシュ、作戦遂行を最優先。機体を捨てても、目標物を離さないで」

「碇シンジ君…でいいのよね?」

「頸部へのDSSチョーカーは?」

「了解」

「面会終了。彼を隔離室へ」

「また来たか」

「まだここを動くわけにはいかない。主機関連作業のみ続行」

「全艦、第二種戦闘配置!目標、全ネーメズィスシリーズ」

「了解。各対空システムを連動。初号機保護を最優先」

「だからこそ、現状を変えて後顧の憂いを断つ。副長、飛ぶわよ」

「全艦、発信準備!主機、点火準備!」

「無茶は承知!本艦を囮に目標を引きずり出します。神殺しの力、見極めるだけよ」

「マリ!」

「アスカ!」

「頼むわ」

「全艦、第一種戦闘配置!」

「重力バラスト、準備」

「艦の主制御をアンカリングプラグへ集中」

「碇シンジ君。あなたはもう…何もしないで」

「状況は?」

「了解。操艦系を切り替え」

「転換と同時に、ATフィールドを展開」

「カウント省略。メイン接続!」

「点火!」

「行くわよ…ヴンダー、発進!」

「構うな!殲滅戦用意!艦を倒立!ゴースターン!」

「このままコアブロックを位相コクーンから引きずり出す!」

「舵そのまま!主機、全力運転!」

「今だ!取り舵一杯!振り回せ!」

「スラスター全開!急制動!」

「主砲発射準備!エネルギー貫通弾を装填!全砲塔に主機を直結。給弾回路開け!」

「ならば結構。撃て!」

「全艦、第2種警戒態勢。改2号機の回収用意。主翼の応急処置を急いで」

「シンジ君…綾波レイはもう存在しないのよ」

「私です」

「本命のお出ましか!」

「全艦、第一種戦闘配置!初号機保護を最優先」

「だめよシンジ君!ここにいなさい」

「しかし、身柄は私たちで保護します」

「私たちは WILLE 。 NERV 壊滅を目的とする組織です」

「違うわ!レイはもういないのよシンジ君」

「何もしないで」

「何もしないで」

「ATフィールド最大!このままエヴァを封じ込めて!主砲斉射用意!極射弾装填!なんとしてもフォースの発動を食い止めるのよ!」

「撃てぇっ!」

「アダムスの器か!」

「頼むわ、アスカ!」

「全艦緊急発進!目標のエヴァをただちに追跡!」

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』はU-NEXTで配信中。今すぐ視聴可能です!

全シリーズ視聴可能

シン・エヴァンゲリオン劇場版

「了解。これより補給地点まで降下する」

「加持は関係ない。ここが落ち着くだけよ」

「加持にとって、人類という種の存続は大した問題ではなかった。補完計画の巻き添えで消えてしまう多様な生命体を、自然のままこの世界に残すことが最重要だったのよ」

「でも、最後は自らの命を捨ててサードを止めた。自己矛盾で自分勝手に死んだ、超迷惑な男よ」

「結果、彼はここにいない。ならば私は、この艦をネルフ殲滅、人類補完計画阻止のために使わせてもらう」

「いいえ。命を残す方舟ではなく、命を救う戦闘艦として」

「私にそんな資格、1ミリもないわよ」

「艦内保護で十分。私が面会する必要はないわ」

「罪は自分の意志で償おうとしなければ、贖罪の意味がない」

「いつもながらきついわね」

「行きなさいシンジ君!」

「誰かのためじゃない!」

「あなた自身の願いのために!」

「私たちに残された時間は、あと数刻というわけね」

「了解。全艦、発進準備」

「ありがとう」

「あの時、本当は私も加持と残りたかった」

「了解。艦長より通達。これより本艦は、フォースインパクトの不可逆的な阻止のため、旧南極爆心地跡に在留中のネルフ本部を強襲。儀式のトリガーとなる、エヴァ第13号機の無力化を目的とした〝ヤマト作戦〟を決行。これまでの全てのカオスに、けりをつけます」

「全艦、発進!」

「了解。ヴンダーとのリンクをカット。内部電源および管理システムを、独立状態に切り替え。全ての種子保管ユニットを射出」

「目標地点への降下を開始。大気圏突入」

「了解。全艦潜航準備」

「タイマン上等!右舷砲撃戦用意。ネルフ艦を牽制しつつ、潜航ポイントへ急ぐ」

「撃てぇい!」

「急速潜航!」

「構うな、このまま突っ切る!」

「艤装 が手薄な3番艦から排除する。舵そのまま、最大戦速!」

「逃がすな!このままぶつける」

「艦を回せ!ロール角百八十度。敵艦と体勢を入れ替える」

「時間がない。黒き月を盾にしつつ、このままネルフ本部突入コースに、誘導弾発射準備。目標、第13号機再調整区画」

「艦を傾斜。被弾面積を最小限に抑える」

「うろたえるな!発射ポイントまで耐えればいい」

「誘導弾、全弾発射!」

「雑魚に構うな!エヴァ両機の射出を急げ」

「頼むわ。マリ、アスカ」

「呪われたセカンドインパクトの爆心地カルヴァリーベースか。地獄の門が再び開いている。まさか」

「光の翼?」

「セカンドインパクトと同じ方術でフォースを起こすつもりなの?」

「全くの予想外、アナザーインパクトというわけか。状況はどうあれ、ネルフの計画は全て叩き潰す!」

「主砲発射準備!3番艦から先に沈める」

「超電磁直撃弾装填!方位盤、連動不要。各砲準備でき次第、発砲を開始!」

「撃てえ!」

「状況は?」

「パイロットごとマーク9を新造したのか」

「碇司令」

「ご無沙汰です。碇司令」

「碇ゲンドウ。ネブカドネザルの鍵を使い、望んで人を捨てたか」

「そのためにアスカを使い捨てるか、碇ゲンドウ!」

「全ての魂をコアに変え、エヴァ・インフィニティと同化させる、フォースインパクトの始まりか」

「父の世迷い言は、必ず止めてみせます」

「私は、神の力をも克服する人間の知恵と意志を信じます」

「そのためには、碇ゲンドウと戦うことになるわよ」

「うっ」

「いいのよシンジ君。十四年前、あなたがエヴァ初号機に乗らなかったら、私たちはその時、すでに滅んでいた。だから感謝しているの。その結果、ニアサーが起こされたとしても。シンジ君のとった行動の責任は全て私にあります。現在も碇シンジは私、葛城ミサトの管理化にあり、これからの行動の責任を私が負うということです。私は今のシンジ君に全てを託してみたい」

「大丈夫よ少尉」

「碇シンジ君。父親に息子ができることは、肩をたたくか殺してあげることだけよ。加持の受け売りだけど」

「元気だった?」

「そう。良かった」

「ありがとう」

「必ずサポートする。頼むわ、シンジ君」

「いってらっしゃい」

「では、仕事に戻りましょう」

「それで結構。予備動力が尽きる前に、更なる奇跡を起こすわよ」

「槍を全て失うと、シンジ君が発動を止める術も失ってしまうか」

「私たちで新たな槍を作り、彼の元へ届けます」

「本艦がヴーセとして乗っ取られていた時、艦隊は黒き月をマテリアルとして、見知らぬ槍を生成していた。ならば、この艦を使って新たな槍を私たちで作り出せるはず。ヴンダーに人の意志が宿れば、更なる奇跡もありえるわ。リツコの知恵とヴィレとヴンダーの言霊を、私は信じる」

「リツコには十分でしょ」

「了解。総員退艦」

「了解。全ての操艦システムを艦長席へ。その後、速やかに退艦して」

「これは誰かが確実に、発動させなければならない。そして本艦の責任者は、私です」

「生き残った命を、子供たちを頼むわ。リツコ」

「ありがとう」

「予備電磁力は残り僅か。やはり、最後に頼るのは昔からの、反動推進型エンジンね」

「まだまだあっ!」

「取り付いた!」

「マリ!シンジ君を」

「頼むわ!」

「お母さん、これしかあなたにできなかった。ごめんね、リョウジ」

『シン・エヴァンゲリオン劇場版』はU-NEXTで配信中。今すぐ視聴可能です!

全シリーズ視聴可能

エヴァ全作品+国内最大級の配信数!U-NEXTのメリットと特徴

U-NEXTは32万本を超える豊富な作品がそろう国内最大級の動画配信サービスです。

エヴァンゲリオン全作品の他にも、雑誌200誌以上が読み放題で、さらに漫画も一部無料で読めます。毎月付与される1,200ポイントを使えば、有料作品のレンタルや書籍の購入にも使えるため、動画も書籍も1つのサービスで完結できます。

次のようなメリットや特徴、料金、利用方法まで詳しく紹介します。

充実のラインナップ!U-NEXT

※費用やラインナップの情報は2025年3月時点のものです

U-NEXTのメリットと特徴

エヴァンゲリオン全作品の他にも、U-NEXTは魅力が満載です。

他の配信サービスとは違う強みがいくつもあります。

見放題作品数が多い

U-NEXTの見放題作品は32万本以上と、国内最大級のボリュームを誇ります。

ジャンルは幅広く、家族みんなで楽しめます。特にアニメや映画の配信数が豊富で、最新作や話題作がいち早く登場します。また、他VODの見放題本数と比較して配信数の多さは一目瞭然です。

U-NEXTジャンル

  • アニメ
  • キッズ
  • 洋画
  • 邦画
  • 海外テレビドラマ
  • 韓国ドラマ
  • 国内ドラマ
  • ライブ配信(スポーツ/音楽/舞台)

圧倒的な見放題本数

サービス名 見放題本数
U-NEXT 320,000本以上
Hulu 140,000本以上
FODプレミアム 100,000本以上

ジャンル別の見放題作品数は次の通りです。映画やドラマの最新作が豊富で、アニメ好きや映画ファンにはぴったりのサービスです。

ジャンル別の見放題作品数

ジャンル 見放題作品の本数
洋画・邦画 18,200作品
海外テレビドラマ 1,290作品
韓流・アジア 1,800作品
国内ドラマ 2,930作品
アニメ 6,000作品
キッズ 1,610作品
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あらゆる人が満足できる、圧倒的な配信数がU-NEXT最大の特徴です。

無料トライアル期間が長くトライアルだけでポイントももらえる

U-NEXTの無料トライアル期間は31日間と長めです。

この期間内に解約すれば料金はかからず、600円分のポイントももらえます(初回限定)このポイントは映画のレンタルや電子書籍の購入に使えるので、気になる有料作品も試せます。

トライアル期間が終了すると、32日目以降から自動的に課金が始まってしまいます。サービスを継続するつもりがない方は、自動課金が始まる前に解約をしてください。

実際に使い心地を確認してから継続を決められるのも安心です。解約もオンラインで完結するので、手間がかかりません(解約方法はコチラ

無料漫画や雑誌の読み放題がある

U-NEXTでは200冊以上の雑誌が読み放題です。

ファッション、ビジネス、ライフスタイルなどジャンルも豊富で、最新号もすぐに読めます。通勤時間やスキマ時間の情報収集にも役立ちます。

漫画は基本的にポイント購入が必要ですが、一部の作品は「毎日無料」や「毎日無料+」などで1話ずつ無料で読むことができます。アニメの続きを原作で読めるのも嬉しいポイントです。

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動画と雑誌・漫画を一つのアプリで楽しめるのが便利ですね。

最大40%のポイント還元

U-NEXTでは、ポイントでの還元も魅力的です。

有料コンテンツの購入時に最大40%がポイントで戻ってきます。とくにクレジットカード決済を選べば、最も高い還元率を受けられます。

ポイントバックの還元率

決済方法 還元率
クレジットカード決済 40%
Uコイン決済 20%

UコインはiPhone/iPad用U-NEXTアプリのみで使えるアプリ内専用コインです。

その他決済方法はポイントバックの対象外なので注意が必要です。

映画館のチケットに交換したり、最新の電子書籍を購入したりと、使い道はさまざまです。ポイントを活用すれば、実質的な月額コストをさらに抑えることができます。

ファミリーアカウントで家族も視聴可能

U-NEXTでは、1つの契約で最大4つのアカウント(メイン+子アカウント3)が作成できます。

家族でそれぞれのデバイスで同時に視聴できます。お子様向けに成人向け作品を非表示にできる機能もあり、安心して使えます。

家族全員で使えば、1人あたりのコストはぐっと下がります。複数人で利用することで、非常にコスパフォーマンスの高いサービスとなります。

ダウンロードしてオフラインで視聴できる

U-NEXTでは動画をスマホやタブレットにダウンロードできます。

これにより、電波の届かない場所でも動画を楽しむことができます。旅行中や通勤電車の中でも安心です。

ダウンロード作品には有効期限がありますが、更新すれば継続して視聴可能です。作品によっては非対応のものもありますが、多くの人気作品がオフライン視聴に対応しています。

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Wi-Fi環境でダウンロードしておけば、通信量も気にせず楽しめます。

料金プランは3タイプ

U-NEXTの料金プランは「月額プラン」「サッカーパック」「NHK見放題パック」の3タイプです。

料金プランは3タイプ

加入するプランによって月額料金や視聴できる動画のラインナップが変わります。

料金プランと視聴できるラインナップ

  月額プラン サッカーパック NHK見放題パック
月額料金 2,189円 2,600円 990円
月毎付与ポイント 1,200pt 0pt 0pt
映画    
アニメ    
ドラマ
※NHKを除く
   
スポーツ
※サッカーを除く
   
サッカー    
NHK    
アダルト    
雑誌読み放題    
キッズ読み放題    

(映画やドラマ、アニメが見放題になるのは月額プランです)

ポイントの使い方

U-NEXTでは、毎月1,200円分のポイントがもらえます。

このポイントは、映画やドラマのレンタル、最新の漫画の購入、映画館チケットとの交換など、幅広く使えます

例えば、劇場で公開中の最新映画をアプリ内で観たいとき、ポイントを使えば追加料金なしで視聴できます。また、電子書籍ストアとしても使えるので、アニメの続きが気になったら原作コミックをポイントで読むこともできます。

U-NEXTポイントの使い方

  • ポイント作品を購入(見放題以外の最新作を観ることが可能)
  • 電子書籍(漫画・ラノベ)の購入
  • 映画館クーポンと引き換え
  • NHKまるごと見放題パックの購入

ポイントの有効期限は90日間と比較的長めなので、急いで使う必要はありません。

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自分のペースに合わせて、好きなタイミングで使える点も魅力です。

他社VODサービスとの比較

U-NEXTは月額2,189円と他社よりも高めですが、サービス内容を見れば納得できます。例えば、Huluは1,026円、Netflixは広告つきで890円、Amazonプライムビデオは600円です。

U-NEXTは毎月1,200ポイントがもらえるため、実質的には月額989円で、動画だけでなく、雑誌や漫画も楽しめて、家族4人までアカウントを共有できます。

他のサービスと比べて見放題作品数が多く、ジャンルも豊富なので、1人で複数のサブスクを契約するよりもコスパフォーマンスは高くなります。

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内容の充実度を重視する方には、料金以上の価値があるといえます。

U-NEXTの申し込み方法

申し込みはとても簡単で、スマホやパソコンから実質3ステップで完了します。

U-NEXTの申し込み方法

流れを知っておけば、初めてでも迷いません。

公式サイトから登録開始

まずは下の「U-NEXTはコチラ」ボタンからU-NEXTの公式サイトへアクセスします。

利用開始までの流れ

  • 中央の「まずは31日間無料トライアル」または右上の「今すぐ31日間無料トライアル」をタップ(クリック)
  • お客様情報を入力する
  • 決済方法を選択
  • 入力内容を確認して利用開始

「ご登録ありがとうございました」と表示されていれば登録完了です。3ステップ完了します。

支払い方法

U-NEXTの支払い方法は、次の種類から選べます。

選べる支払い方法

  • クレジットカード
  • キャリア決済
  • 楽天ペイ
  • Amazonアプリ内決済
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  • Google Play決済
  • ギフトコード・U-NEXTカード

支払い情報を登録しても、31日間は無料期間のため料金はかかりません。無料期間内に解約すれば、費用が発生することはありません。

解約手続きも簡単

U-NEXTの解約の流れは次の通りです。もちろんオンラインで行うことができます。

解約の流れ

  • U-NEXTにログイン
  • メニューから「アカウント・契約」を選択する
  • 「契約・決済情報」から「契約内容の確認・解約」を選択

利用中のサービスが表示されるので解約したいサービスを選択し、解約完了の画面まで進めてください。

支払い方法やデバイスにより解約手続きが異なります。

豊富な見放題作品と雑誌・漫画の読み放題に加えて、ポイント還元や家族での共有利用まで充実した機能を備えたU-NEXTは、動画や電子書籍を幅広く楽しみたい方にとって非常に利便性の高いサービスです。まずは無料トライアルに申し込んでその使いやすさやラインナップをぜひ確認してみてください。

動画も雑誌も1つで満喫

U-NEXTについてよくある質問

U-NEXTの利用を検討している人が感じる、よくある質問と回答を紹介します。

U-NEXTの月額料金を抑える方法は?

U-NEXTでは毎月1,200円分のポイントを利用すれば、実質月額989円(税込)です。

さらに、家族4人までアカウントを共有できる「ファミリーアカウント」機能を使えば、1人あたりのコストを実質的に下げることが可能です。

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ポイントを活用し、家族とシェアすることで他のVODサービスよりもお得に利用できます。

家族で共有する場合、最大2,189円(税込)×3人で月額6,594円(税込)もお得になる計算です。

NetflixかU-NEXTのどっちがおすすめ?

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もしも不正利用されたら?

不正利用が発覚した場合は、すぐにU-NEXTのカスタマーサポートへ連絡しましょう。カスタマーセンターは問い合わせフォームの他、電話での問い合わせも可能なので安心です。

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社名 株式会社U-NEXT(英文名称 U-NEXT Co., Ltd.)
本社所在地 〒141-0021
東京都品川区上大崎三丁目1番1号 目黒セントラルスクエア