エヴァンゲリオンの世界観や登場する用語はとても複雑です。
このブログ記事では、エヴァンゲリオンの基本的な用語や新劇場版で登場する新しい用語、そして物語全体の核心に迫ります。
エヴァファンだけでなく、初めての方にも分かりやすく解説しますので、ぜひお読みください。
このページの目次
エヴァンゲリオンの世界観と用語解説
エヴァンゲリオンの世界観は非常に複雑で、多くの専門用語が登場します。本章では、エヴァの基本的な用語とその背景を解説します。
NERV(ネルフ)の役割
NERV(ネルフ)は、エヴァンゲリオンの世界において、使徒と呼ばれる謎の生命体と戦うための特務機関です。この組織は国連の指揮下にあり、使徒の殲滅を目的としています。
NERVの本部は日本の第3新東京市の地下に位置し、世界各地に支部を持っています。最高司令官は碇ゲンドウ、副司令官は冬月コウゾウです。
NERVの実態は、秘密結社ゼーレの下部組織であり、ゼーレの計画を実行するために設立されました。しかし、ゲンドウと冬月はゼーレとは異なる「人類補完計画」を企てており、次第に両者の間に対立が生じていきます。
使徒の正体と目的
使徒は、人類の敵とされる謎の生命体です。それぞれが特殊な能力を持ち、NERV本部に襲来します
。使徒は、第1使徒アダムと第2使徒リリスから生まれました。第3から第16使徒はアダムから、第18使徒である人類はリリスから生まれています。
地球は本来、アダムの使徒が支配する予定でしたが、ファーストインパクトによって使徒は活動を停止し、その間にリリスから生まれた人類が地球を支配するようになりました。
しかし、セカンドインパクトで使徒が再び目覚め、人類と使徒の戦いが始まりました。
人類補完計画の真実
人類補完計画は、エヴァンゲリオンの物語の中心となる最重要キーワードです。この計画は、人類を完全なる単一生物に進化させることを目的としています。
人類はリリスから生まれた「知恵の実」を持つ不完全な存在です。補完計画では、アダムの「生命の実」を利用して、サードインパクトを引き起こし、人類を新たな形に進化させることを目指します。
ゼーレの真の目的はこの計画の実現ですが、碇ゲンドウは独自の目的を持ち、ゼーレとは異なる人類補完計画を進めています。
シンジとエヴァの関係性
エヴァンゲリオンの主人公、碇シンジとエヴァとの関係は、物語の核心をなしています。本章では、シンジがエヴァとどのように関わっているのかを詳しく解説します。
プラグスーツの機能とデザイン
プラグスーツは、エヴァのパイロットが着用するタイトな戦闘用スーツです。このスーツは、パイロットの神経接続を補助し、生命維持機能を提供します。
プラグスーツのデザインはパイロットごとに異なり、各自のカラーリングが施されています。
シンジのスーツは青と白を基調とし、彼の初号機とのシンクロ率を高めるために設計されています。プラグスーツを着ることで、パイロットはエヴァとの一体感を得ることができ、戦闘中の動きをよりスムーズに行うことができます。
例えば、シンジがエヴァに乗り込む際には、プラグスーツを身に着け、左手首にあるスーツフィットスイッチで身体にフィットさせているシーンが多く見られます。
DSSチョーカーの意味と役割
DSSチョーカーは、「Q」でシンジがヴィレに救出された後、首に装着されていた小型爆弾が仕込まれたチョーカーです。
このチョーカーは、装着者が危険な行動を取った場合に遠隔操作で爆発させることができて、ミサトが起動装置を持っていました。
シンジがAAAヴンダーから飛び出した時に、ミサトがチョーカーの起爆をためらうシーンは非常に印象的です。
このチョーカーは、シンジが再びインパクトを引き起こすのを防ぐための措置として装着されました。また、他のパイロットであるアスカとマリも同様のチョーカーを装着しており、彼らの行動を監視するための重要なアイテムとなっています。
シンジにしかない特別な能力
シンジはエヴァンゲリオンにおいて特別な能力を持っています。それは、エヴァを覚醒させる能力です。
シンジは感情の高ぶりによってエヴァ初号機を覚醒させ、第10使徒との戦いで擬似シン化第一覚醒形態に変化させました。この能力により、初号機は通常のエヴァとは異なる形態に進化し、強力な戦闘力を発揮します。
また、シンジは第13号機をも覚醒させることができ、フォースインパクトを引き起こすきっかけとなりました。シンジのこの特別な能力は、物語の進行において非常に重要な要素となっており、彼が物語の中心的な存在である理由の一つです。
新劇場版での新用語解説
エヴァンゲリオンの新劇場版では、多くの新しい用語が登場します。これらの用語は物語の深い部分を理解するために重要です。ここでは、特に重要な用語について解説します。
擬似シン化形態の詳細
擬似シン化形態とは、エヴァンゲリオンが覚醒した際の特別な形態を指します。新劇場版では、シンジが初号機を覚醒させた際に「擬似シン化第一覚醒形態」に変化しました。
これは、初号機が通常のエヴァとは異なる力を持つことを意味します。
例えば、シンジが第10使徒との戦いで初号機を覚醒させた際、この形態に変化しました。覚醒した初号機は強力な攻撃力を発揮し、使徒を圧倒しました。
この覚醒形態は、エヴァンゲリオンが持つ潜在的な力を引き出す重要なプロセスであり、シンジの感情の高ぶりがトリガーとなります。
L.C.L.の正体と役割
L.C.L.は、エヴァンゲリオンのコックピット内に満たされるオレンジ色の液体です。この液体は、パイロットが呼吸できるようにし、神経接続を助ける役割を果たします。
L.C.L.は、リリスの体液であり、「生命のスープ」とも呼ばれます。この液体のおかげで、パイロットはエヴァと一体となり、操縦することが可能になります。
例えば、シンジが初号機に乗り込む際、コックピットはL.C.L.で満たされ、彼の肺を液体で満たすことで呼吸ができるようになります。また、L.C.L.は精神的な防壁を形成し、パイロットの心を守る役割も果たしています。
エヴァンゲリオン・インフィニティとは
エヴァンゲリオン・インフィニティは、人類の最終進化形態を指す用語です。この形態は、エヴァンゲリオンの世界での「神」となる存在です。
新劇場版では、シンジとカヲルがセントラルドグマに向かう際に、この言葉が登場します。彼らが見た首のない無数のエヴァンゲリオンの姿は、「インフィニティのなりそこない」と呼ばれ、人類の進化の失敗を示しています。
この形態は、ゼーレが目指していた人類補完計画の最終目的であり、人類を新たな形に進化させることを意味します。インフィニティとなることで、人類は争いのない純粋な存在に生まれ変わることが目的とされています。
シリーズ全体を通した考察
エヴァンゲリオンシリーズは、その壮大な物語と複雑なテーマで多くのファンを魅了してきました。この章では、シリーズ全体を通して重要な出来事やテーマを考察します。
ファーストからサードインパクトまで
エヴァンゲリオンの物語は、三つのインパクトを中心に展開されます。
ファーストインパクトは、地球に隕石が衝突した大災害であり、これによりアダムと使徒たちは活動を停止しました。
次にセカンドインパクトが南極で発生し、これはアダムを卵に戻す試みが失敗したことによる大爆発です。このインパクトによって世界は大混乱に陥り、多くの命が失われました。
最後にサードインパクトが、新劇場版の物語の中でシンジによって引き起こされます。これは、初号機の覚醒に伴うもので、人類を新たな形に進化させるための重要なイベントです。
ゼーレとゲンドウの計画の違い
ゼーレと碇ゲンドウは、共に人類補完計画を進めていますが、その目的は異なります。
ゼーレの目的は、人類を単一の意識体に統合し、争いのない世界を作ることです。彼らは「知恵の実」を持つ人類を「生命の実」を持つ完全な存在に進化させることを目指しています。
一方、ゲンドウの計画は、個人的な動機に基づいており、亡き妻ユイとの再会を目的としています。彼はユイの魂を取り戻し、彼女と共に過ごすためにサードインパクトを利用しようとします。
この対立が物語の中で大きな葛藤を生み出しています。
エヴァの未来と最終目的
エヴァンゲリオンの物語は、新劇場版の「シン・エヴァンゲリオン劇場版」によって一つの終わりを迎えます。
シンジは、エヴァのない新しい世界を作ることを決意し、ネオンジェネシスを実行します。これにより、エヴァの存在しない平和な世界が誕生します。
このエンディングは、シンジが過去のしがらみから解放され、他人と共存する未来を選ぶというメッセージを伝えています。また、シンジとユイ、ゲンドウの関係が解消され、それぞれが自分の役割を果たして新たな道を歩むことになります。
このエンディングは、ファンにとっても深い意味を持つ結末です。
エヴァンゲリオンの複雑な世界観と用語について理解を深めていただけたでしょうか。このブログ記事を通じて、エヴァの魅力を再発見していただけたら嬉しいです。
エヴァンゲリオンは、一度見ただけでは理解しきれない深いストーリーと豊富な設定があります。この機会にもう一度、エヴァンゲリオンの世界に浸り、シンジたちの物語を再視聴してみませんか?
新たな発見や感動がきっと待っています。エヴァの新たな魅力を再発見するために、ぜひ再視聴をお勧めします。